ホーム > 心の居場所(2024年10月号)
当事者研究 みんな 自分の人生の主人公

台風、大雨、地震と災害の多い厳しい夏から、ようやく実りの秋へ。
災害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げます。
皆様、お元気でいらっしゃいますか。
クッキングハウスは10月1日で38周年を迎えます。
小さな心の居場所から共に生きる希望を発信し続けて来られたことは、皆様のあたたかく優しい応援のお陰です。ありがとうございます。
レストランも毎日、賑やかに市民の方々の笑顔の交流の場になっています。
ティールームもクッキー・ケーキが好評で、注文が絶えることがありません。
クッキングスターではSST、リカバリーを語り合う会、メンタルヘルス市民講座、メンタルへルス市民大学、セルフ・ヘルプ・グループと、メンタルヘルスを学ぶ講座が充実してきました。
当事者研究会が、とても面白く深くなってきています。一人一人が自分の人生の当事者です。
生きていくプロセスで起きてくる様々な苦労、不安なこと、自分の助け方を、仲間の応援をもらって研究していくのです。
先ず、問題を外在化していくためには自分の気持ちを語ること。
そして聴いてくれる仲間がいてくれること。
研究の仕方には、あらゆる方法があります。
SSTやサイコドラマも、もちろん使います。
語り合っていくうちに考え方の幅も広がって、問題が解決しなくても楽になってきます。
孤立しないで生きていくために38年で辿り着いた学び合い、研究し合うことの喜びです。
当事者研究をずっとやり続けるためにも、心の居場所が必要です。
「いつでも、どこでも、いつまでも、自分自身で、共に、さあ 研究しよう」
(松浦幸子)