一緒に生きるための福祉文化の発信基地になりたい
新緑の美しい季節は、もう初夏に変わっています。コロナの終息が、なかなか見通せない中、不安と閉塞感で、どこか心が晴れない日々です。皆様、お元気でいらっしゃいますか。
5月22日㈯、充実した語り合いの総会となりました。記念コンサートも、こんな時代だからこそ、うたが必要だと、渇いたのどに水が沁み渡るように満たされた時間となりました。コロナと共に生きていかざるを得ないならば、私達は今までよりもっと力を寄せ合って、助け合いながら生きていかなくてはなりません。人を差別したり、偏見を持って敵視したりしている場合ではないのです。自分の利益だけではなく、みんなが幸せになるためには、弱い人達に寄り添っていく心優しい福祉文化を創っていくことしかない、と考えた時、34年間積み上げてきたクッキングハウスの心の居場所の理念と活動が、多いに参考になると確信しています。一人一人みんな違うのだから、自分の気持ちを言葉で一生懸命語ることでわかってもらおうとすること、そして相手の話をよく聴いてわかろうとすること。お互いのこの努力にこそ、共に生きていけそうだという希望が見えてきます。私達は毎日語り合いながら、この居場所から、共に生きていける心優しい文化を発信していきます。クッキングハウスの果たす役割を、試練の年の総会で改めて確認し合いました。
(松浦幸子)