それでも 明るく一緒に 生きてゆくのです
東京では桜の満開もあっという間の早い春です。皆様、お元気でいらっしゃいますか。
コロナの混乱と不安の一年が経ち、今なお様々な混迷の中を生きている日々です。絶え間のない情報の洪水で、不安は増すばかりで押しつぶされそうになりながら、それでも頑張っている方々に、心からのエールを送りたいと思います。
いつものように毎日開いているクッキングハウスの居場所。朝になると待ちきれないようにメンバー達が相談にやってきます。泣きながら電話でつらさを訴えるメンバー達も。「眠れなかった。もう生きていても仕方ないです。」「すべての夢がしぼんで消えてしまいました。」感情が爆発し、泣き叫ぶメンバー達。やっと居場所に辿り着き、安心できる人がそばにいてくれることで我慢していた感情の堰(せき)が切れたのでしょう。
私はしっかり手を握ります。「あなたのペースでいいのです」「一緒に生きていきましょう」「私はここにいるから大丈夫ですよ」「ここはあなたの居場所だから、ここでゆっくりしていいのです」何度も何度も、心を込めて伝えます。ありったけの感情を出して、やっと泣き止んでくれると、私もホッとして「さあ、ランチを食べましょう。今日は茶わん蒸しよ」素直に立ち上がって、ご飯を食べてニッコリした姿を見ていると、やっぱりおいしいご飯は生きる力をくれるのだな!クッキングハウスをやっていて良かったな、と思うのです。
あなたは一人ぼっちじゃない。
決して一人ぼっちにはさせないよ。一緒に生きてゆくのです。
34年になる心の居場所から。(松浦幸子)