ホーム > 心の居場所(2017年10月号)
明るくしなやかに でも決して、あきらめず
一緒に歌いながら 30年

 
 秋がやってきました。皆様、お元気でいらっしゃいますか。

 平和国家であることをやめて、戦争に向かいそうな昨今の社会状況です。でも、戦後72年、私たちが日々の努力で築き上げてきた民主主義は、
そんなに脆くはないはずです。
対話をする方向を懸命な歩みよりで探っていき、
どうか平和に暮らせる社会を守ってほしいと、祈る思いです。

 10月1日は、小さなクッキングハウスの居場所を開いた記念日です。
日本の貧しい精神科医療と福祉を変えたいという、
私なりの正義感で30年歩んできました。
どんな状態でやってきても、
「そのままのあなたが大好きだよ」と歓迎し、
受け入れる場があることで、一人ひとりが自分のペースで
元気になってきました。

自分の言葉で気持ちを語る私メッセージと、
相手の思いを聴くことを、何よりも大切なコミュニケーションと考え、
SSTやサイコドラマなど、たくさんの学びを
日常のプログラムにしてきました。

クッキングハウスを平和な場にしたい。
そのためには、おいしいご飯を食べてお腹を満たすこと、
暴力がなく、やさしい言葉が溢れていること、
一人ひとりのペースが認められること。
この活動は、民主主義を自分たちのものにする取り組みだったと思います。

私たちは、30周年の舞台で歌いたいと
「平和の歌をいつまでも」をつくりました。
明るくしやなかに、でも決してあきらめずに、
これからも平和を築いていきたい決意をこめたうたです。
一緒にうたいましょう。

12月22日(金)、
30周年を祝う会「いのちの輝き 希望のあかり」、
お待ちしています。        
                                   (松浦幸子)