ホーム > 心の居場所(2016年10月号)
クッキングハウスの田舎の家を見つけたい
 〜30年目の夢〜

この秋は台風、大雨と自然災害が続き、被害に遭われた方々のことを思うと、胸の痛むことばかりです。
皆さま、お元気でいらっしゃいますか。

クッキングハウスは、10月から30年目の活動に入ります。
ボーナスカンパを集め、熊本地震の2回目のお見舞いを
アンナプルナ農園(現・花鳥農園)の正木高志さんに送ったところ、
真剣に訴えるお手紙をいただきました。

「人間がつくったものは、地震でみな壊れた。
私たちが生活の仕方を変えることの警告なのだ。
自給に近い暮らしをしていると、災害にも強いし、
変わりなく、穏やかに暮らしていける。
大きな田舎の家と畑があったら、
皆で災害のときも助け合って暮らしていける。
もう、そのときが来ているのです」という内容でした。
更に、正木さんからクッキングハウスの家づくり基金まで、同封されていたのです。

熊本県菊池市阿蘇の外輪山の麓、
十数年誰も住んでいなかった小さな集落(500f、10軒の家)を買い取り、
「ふくしま文庫」と名付け、
原発の被害にあった子どもたちの保養と
新しい学びの場にしようと修復し、村をよみがえらせた正木さん。
すべての家の窓を開け、風を通し、周りの木を切り、
家の掃除をしたら、幽霊は精霊になり、妖怪は妖精になり、
喜びが溢れてきたこと。
環境がよくなると元気になれるのだという話をしてくれました。

 クッキングハウスの田舎の家を見つけたい。
苦難のときは、一緒に生きていける家を
探すことが30年目の夢となりました。

 皆さまからの「こんな家があるよ」という情報もいただいきたいです。
                                (松浦幸子)