ホーム > 心の居場所(2015年8月号)
         命の讃歌の夏
         

 暑中お見舞い申し上げます。この暑さで、体力を維持するのも大変な毎日です。みなさま、お元気でいらっしゃいますか。
 「命の讃歌コンサート」にお出掛け下さった方々もありがとうございます。「福島を忘れない」をテーマに、平和を願う市民の会や重い障害や難病の方々が、舞台に立ち、うたや朗読、踊りなど、それぞれの表現を通して福島への思いを伝えてくれました。
 クッキングハウスの仲間たちと歌いながら、平和への願いを発信できるのは、心を病んだ人たちなのだと思いました。私たちは、まだ少数派で弱い立場です。しかしながら、多数派ではなくても、命の底から湧き出てくるメッセージだから、真実で貴重なのです。
 国会では、多数派に傲慢になった政治家たちが、戦争法案である安全保障関連法案を強引に国会で採決し、ここまで不戦を誓って築いてきた民主主義を壊そうとしています。やむにやまれぬ思いで、一人ひとりの市民たちが国会デモに行き、なんとかくい止めなくては、と頑張っています。
 私も15,000人のヒューマンチェーンの一人として、国会の周りを人々と手をつないだ瞬間、心から自然に湧き上がる私たちのうたが欲しいと切に思いました。

   ♪ ペンペン草よ うたえ うたえ
     弱い者たちの 勇気を歌え
               (笠木透「ペンペン草」より)

 クッキングハウスの仲間たちで、あきらめずに明るく、しなやかに、命の讃歌をうたっていきましょう。        (松浦 幸子)