総会で会いましょう
〜べてるの家から吹く風〜 向谷地生良さん記念講演
春になりました。皆様お元気でいらっしゃいますか。クッキングハウスの新年度は、一品持ち寄り大お花見会を楽しんで、元気にスタートしました。
5月23日(土)は、クッキングハウスの総会です。年に一度の大きなお祭りです。一年間の活動を報告し、新年度の活動を展望します。
2015年10月には、28周年となります。小さな居場所から工夫しながらよくやってきたなと思います。しかし、本当に心豊かな社会を実現して行くには、まだまだ遠い道のりです。仲間の力を信じて、笑顔で、明るく、一つずつ問題を前向きに解決していくことです。「さあ、新たな心で、誠実にクッキングハウスの活動に向き合っていこう!」と決意するのが総会です。
今回は、ずっと待ち望んでいた素敵なゲストの記念講演です。北海道浦河町べてるの家の向谷地(むかいやち)生(いく)良(よし)さんの登場です。1984年にべてるの家を始めた、ソーシャルワーカーの向谷地さんは、当事者たちと全国からの支援者たちと、地域と一体となった事業を展開。べてるの家には、年間数千人が見学に訪れて、過疎の町を活性化しています。
べてるの家から発信した当事者研究は、実に面白く、ユーモアにあふれ、自己病名をつけて仲間に公開しただけで、何も問題が解決したわけではないのに、不安が消えて孤独からも救われてしまうのです。
今の先の見えない社会の中では、誰もが当事者です。人とつながって生きていくことの幸せをつかむために、ぜひともクッキングハウスの総会でお会いしましょう。(松浦幸子)