笠木さんがプレゼントしてくれたうたを歌って
みんなで一緒に生きていこう
2015年、新しい年を迎えました。皆様のご健康と御多幸をお祈り申し上げます。
2014年12月22日、フォークシンガーの笠木透さんが77歳で、直腸がんで亡くなりました。
まだ生きていてくれる、もう一度会えると思っていたから、またそう願う気持ちが強かったので、12月7日昼神温泉での全国の仲間達との大望年会のあと、軽く握手して笑顔で「お元気で」と言ったのでした。
年末の大掃除のあとの昼食会で、メンバーに伝え、笠木透さんが私達にプレゼントしてくれた「不思議なレストラン」をみんなで泣きながら歌いました。
これからもずっと、笠木透さんのうたを歌って、みんなで一緒に弱い力を寄せ合いながら生きていこう、と心に誓いました。
ワンルームの小さな居場所を開いたとき、全く先行きのわからない私自身の不安な気持ちを応援してくれる歌を求めていて、出会ったのが笠木透さんの「海に向かって」でした。各地の小さな町や村のコンサートに出かけ、マスコミに載らないけれど、草の根的に多くの人々が口ずさんでいました。
クッキングハウスの6周年のコンサートに、岐阜から初めて来てくれた時は、当時の居場所だったみさと屋さんはぎゅうぎゅう詰めの満員御礼。笠木透さんと増田康記さんは、メンバーにどんどん押されて本棚に背中をくっつけてうたってくれました。
メンバー達はうたの力で元気になりました。全く話さなかったきよみさんは、その時から「矢車草」をうたい、替え歌でよく笑い、言葉が豊富になりました。今度はいつ来てくれるのだろう、と楽しみに待つようになりました。 (通信160号抜粋に続く)