ホーム > 心の居場所(2014年10月号)
平和の暦

 季節はめぐり、秋になりました。皆様、お元気でいらっしゃいますか。なんと月日のたつのは早いことでしょう。もうそろそろ来年の暦を準備する頃です。
クッキングハウスでは、9月18日、笠木透と雑花塾制作のCD文庫「平和の暦」出版
記念のコンサートを開きました。
   名もない人々よ うたえ うたえ うたえ
   私たちは ピース・オールマナック・シンガーズ
   生まれてから67年 戦争をせずに67年
   私たちの 平和の暦 積み重ねてここまできた
                        (「平和の暦」より)
 1945年の終戦後、日本の私達は、もう戦争はしないことを世界に誓い、1947年日本国憲法を制定しました。それからずっと67年、他国を攻めたりせず、平和を守り続けてきたのです。
1948年生まれの私は、憲法と一緒に年齢を重ねてきたのでした。それは何と幸せだったことだろう。でも、空気のようで当たり前だと思って、意識もしないで生きてしまったなんて、と本当に恥ずかしくなるのです。地球のどこかでいつも戦争が起き、飢餓で苦しむ人、難民となる人々、憎しみの連鎖が続いていたのに。
 今、日本は着々と戦争が出来る国に形を変えようとしています。特定秘密保護法(2013年)、防衛装備移転三原則(2013年)で、武器の輸出を原則認め、「切れ目のない安全保障法制の整備について」閣議決定し、集団的自衛権を認め、憲法がなし崩しにされようとしているのです。
じわじわと押し寄せてくる不安を一人で抱えていると、呼吸も苦しくなります。
心の居場所をやり続けていきたいから、この居場所から平和に生きることの喜びを発信していきたいから、口を閉ざさず、あきらめずに語り合っていきましょう。自分の思いを私メッセージで語ることをSSTでいっぱい練習してきているのだから大丈夫です。
そして平和の暦を「来年は68年とうたえますように。再来年は69年とうたえますように。」という笠木透さんの言葉に、心から共感しました。  (松浦幸子)