ホーム > 心の居場所(2013年8月号)
命の讃歌


  暑さの続く毎日ですが、お元気でいらっしゃいますか。天候不順な夏で大水の被害に遭われた方に、3.11の復興もなかなか進まない被災地の皆さまに、原発事故で故郷に帰れないでいる方々に、心からお見舞い申し上げます。
クッキングハウスでは、汗をかきながら、ボリュームたっぷりの野菜料理のランチを作っています。お客さまが暑い中を、私達の店に来ておいしく食べて下さり、ありがたいことです。
メンタルヘルスの学びのプログラムにも全国各地から来て頂き、心を癒し、また元気を取り戻して帰って行かれます。
クッキングハウスの仲間達は、この夏、「うたったように生きていこう」を合言葉に、府中の森芸術劇場での「命の讃歌」出演のために、うたの練習をしてきました。心を寄せ合うと、うたも素直に胸に飛び込んで来るものです。8月2日の当日は、500名の参加者を前に堂々と明るく、二部のトリを飾ることが出来ました。命の讃歌チャリティーコンサートの会は、人はみなどのような病気・災害・戦争などに出遭っても、共に助け合い、つながりあって生きている。この素晴らしさ、命の尊さ、輝きを、1つのステージで、うたや演奏、踊り、語りで伝えたいという大きなテーマで広く呼び掛けて、市民の会で企画し、準備してきたものです。
8月6日は、広島に原爆が投下されてから68年目の日でした。子ども代表の小学生の2人が、「平和への誓い」を読み上げました。「平和とは何だろう。安心して生活できること、一人ひとりが輝いていること、一人ひとりが幸せを感じること。原爆にあった、おばあちゃんの話を、いのちのバトンとして、もっと伝えていきたい。話し合い交流しあいたい。方法は違ってもいいから、大切なバトンをつないで平和をつくっていきましょう。」という内容を、子どもらしい素直な表現で伝えていました。「命の讃歌」の舞台での私達の表現も、広島につながっていたのだと気付きました。参加できて本当に幸せでした。クッキングハウスの仲間達も、いのちのメッセンジャーなのです。 (松浦幸子)