ホーム > 心の居場所(2012年6月号)
      25周年
〜私達のうたが本当にCDになる〜

 緑が美しい季節です。紫陽花の花も咲きだしました。皆さまお元気でいらっしゃいますか。クッキングハウスは4月から障害者自立支援事業所「クッキングハウス」として新たなスタートをしています。常勤のスタッフは2人減りましたが、非常勤スタッフとして、山田薫さんと三好真須美さんが加わってくれました。皆の居場所は3カ所残すことができました。3つの居場所でメンバー達には伸び伸びと自分のペースで過ごしてほしいと願っています。一カ月分の利用料を月始めに計算入力し、請求したものが2カ月半待ってようやく振り込まれるというのが、新しい制度の仕組みです。請求のための複雑なパソコン入力作業を理解するのに、スタッフ一同苦労しましたが、ここを、たくましく乗り切っていくしかありません。
こんな緊張の日、私達のうたが出来上がり、みんなで歌える時間をちょっと持てるだけで、ふわっと心がほぐれ元気になります。私も気が付くと鼻うたを口ずさんでいるのです。うたは、心を慰め、気持ちにゆとりをくれ、“なんとかやっていける、大丈夫”と自分に言い聞かせることが出来るのです。
 いよいよCD制作に入ります。6月11日から楽器の録音です。各地から雑花塾のミュージシャン達が泊まり込みで来てくれます。メンバーの青木さんはピアノ、根本さんとスタッフの林さんはウクレレ、有光さんはギターで参加します。カラオケが出来上がると7月3日からは、うたの録音です。CD文庫「私の心の居場所(仮)」が12月15日(土)の25周年を祝う会で出版されるのも現実のこととなってきたのです。今日もメンタルヘルス市民講座の終わりに“紫陽花”をうたいました。一緒にいきてゆきたい思いを、うたでプレゼントしました。                            (松浦幸子)

クッキングハウスの道すがら 垣根の棚から顔を出して
雨にうたれて重さにたえて 寄りそっているよアジサイの花
足を止めて見つめていたら みんなのことがうかんできたよ
バラバラで一緒に生きてゆくのです