ホーム > 心の居場所(2012年4月号)
         総会で待っています
    〜心と心をつないできた25年間〜

 寒かった冬が去り、日本中を桜が駆け巡る春がやってきました。お元気でいらっしゃいますか。3.11大震災から一年たちました。まだ見つからない家族を捜している方もいます。原発の事故で故郷に帰れない人達もたくさんおられます。どうか、いつもの普通の暮らしを取り戻してほしいと祈るばかりです。
私達もこの場から、被災された方々へ心を寄せていきたいと、ハッピーアワーで笠木透さんのコンサート「私の子どもたちへ」を開催しました。岩手県大槌町から取り寄せたサンマ・タコ・ワカメ・生イカが、おいしい春のメニューになりました。これからもずっと、被災された方々の心の傷を共有していける場でありたいと思っています。
クッキングハウスの原点は、弱い立場の人達と心をつないで一緒に生きてゆきたい願にあります。どうしたら力を合わせて生きていけるのかを模索しながら、人間の持つ素晴らしい力を信頼し、一人一人の可能性を発見しようと、自分自身のものの見方・考え方を変えていく修練でもあったなあと思います。
こうして25年がたちました。5月26日(土)の総会では、増野肇先生がクッキングハウスの歴史をソシオドラマにしてくださいます。ソシオドラマとは、サイコドラマが個人の心の中の問題を取り扱うのに対し、社会での偏見や差別教育の問題といった、社会的な役割をドラマにして演じていくことです。どんな社会状況の中でクッキングハウスが誕生したのか、25年間、どんな社会的役割を果たしてきたのか、そしてこれからの展望は?クッキングハウスの社会的使命についても一緒に考えていけるチャンスとなるでしょう。
どうぞ、25周年記念の会にお出かけください。手作り料理のパーティーと一芸大会も毎年好評で、元気になれることでしょう。お待ちしております。
(松浦幸子)