ホーム > 心の居場所(2011年8月号)
      “ミツバチの羽音と地球の回転”
上映会で待っています
いのちと環境の未来を考える会発足

暑中お見舞い申し上げます。節電をしながらこの夏をどう乗り切るか。日々工夫の毎日を過ごしています。震災の被災地のみなさま、不自由な厳しい夏です。心からお見舞い申し上げます。福島原発事故で不安な毎日を送っていらっしゃるみなさま、子ども達だけでも安心な環境の中で夏休みを過ごしてほしいと願っております。
クッキングハウスは、開所以来ずっと、「おいしいね、から元気になる場」としてできるだけ安全な食材で生産者とつながりながら食事を作り続けてきています。無農薬の野菜を作り続けている長野県の織座農園には、毎年メンバーと共に農業体験もさせてもらいながら、農業と環境の問題を学んできました。原発事故のことは、尊いいのちの問題として、私達みんなで考えていくテーマです。一人で不安に思っていないで、一緒に学んで考えていきましょう。
そこで、織座農園と楽健友の会とクッキングハウスで「いのちと環境の未来を考える会」を発足し、鎌仲ひとみ監督の「ミツバチの羽音と地球の回転」の上映会を行なうことにしました。今、とても多忙な鎌仲ひとみさんが、上映後、講演もして下さることになりました。30年近く原発反対の運動を日常生活の一部としてたくましくやり続けている、瀬戸内海の祝島のお母さん達と青年の姿は、なんともやさしく、そしてしなやかで生命力にあふれています。どうしたら未来のエネルギーを自分たちの手で選び、作りだしていけるのか。スウェーデンでのエネルギーの自立に取りくむ実践も紹介された記録映画です。
ミツバチの羽音のように小さい音でも大丈夫。互いに共振しあえたら、希望がみえてくる。そんな勇気をもらえる映画会にぜひともおでかけ下さい。夜は、ハッピーアワーで笠木透さんと雑花塾のコンサートです。祝島のうたがたっぷり聴けます。(松浦幸子)

陽射をあびて 横たわる 豊かな青い海    
魚は群れて  海草はしげる 豊かな青い海
                 魚と野菜と いい友だちがおれば 
ほかに何が要るのだろう 私のこの人生 
           (「豊かな青い海」詩・笠木 透  オーストラリア民謡より)