ホーム > 心の居場所(2008年2月号)


みんなの夢を実現する
クッキングハウスの家がほしい
〜希望を語り合おう〜

 新しい年を迎えました。東京も今年になって2回雪が降り、冬らしい寒さに地球温暖化に少しはブレーキがかかるかと、ほっとしています。皆様の新年のスタートはいかがでしたか?

 クッキングハウスは、20周年を祝う会のあたたかな感動がずっと続いているところに、まるでごほうびのように、年末の素晴らしいプレゼントが届きました。2007年12月28日、朝日新聞の「ひと」に紹介されたのです。お陰様で新年は、問い合わせや相談、レストランの新しいお客さまでにぎやかなスタートとなりました。各地からの年賀状も、喜びの感想がいっぱい寄せられました。小さな居場所が元気に活動していることに、大きな意味があるのだとあらためて思いました。どんなに絶望的な状況になっても、希望の芽を育てて花咲かせたいと思うことは、みんなの願いだからです。

 心の居場所で当事者が生きていく誇りを回復し、社会で人間らしく暮らしていけるように当事者としての役割を自覚し、一つひとつの実践ができるように、私も大きな夢を持ちました。それは、「クッキングハウスの家」をつくることです。今の3つの居場所は、賃貸で3年毎に更新をしているので、不安定さをもっています。そろそろずっと使える「クッキングハウスの家」を持ってもいいのではないかと考えます。理念なく変わっていく国の施策に振り回されないで、可能性も発揮できる方法はないものだろうか。障害者自立支援法が成立してから、今まで何よりも大切に育ててきた“一緒に力を出し合って生きる”心の居場所の活動を、いとも簡単に壊された思いで憂うつな日々でした。でもこういう時こそ「危機こそ最大のチャンス」と、発想をプラスに変えるべきでしょう。

 どうぞ、「クッキングハウスの家」建設構想に楽しい夢をいっぱい寄せていただいて、お付き合いくださいますよう、今年もよろしくお願い申し上げます。(松浦幸子)

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