「当事者から夢と希望を届けます」
〜11月10日(土)20周年を祝う会で出版予定〜
残暑お見舞い申し上げます。暑い日が続いておりますが、皆さまお元気ですか。
11月10日を出版記念日にしたいと、『当事者から夢と希望を届けます』の原稿書きを、汗をかきながら取り組んでいます。人生の途中で心の病気という大変な出来事に向き合い、不安や孤独の中で生きてきた当事者が主人公。当事者が仲間になって、お互い共感をもって受け止め合い、励まし合って生きていったら、そのことに周りの人たちは、たくさんの生きる勇気と希望をもらえるのです。
一人ひとりの体験を自分の言葉で文章にしてみようと、呼びかけてきました。本だったら、どこに暮らしている人にも思いを届けることができます。きっと当事者の思いを感じて、元気になりたいと願っている人たちがいるはずです。メンバーはそれぞれの思いを書いてきてくれました。44名のメンバーの原稿が集まりました。孤立した状況で不安でいっぱいの時にクッキングハウスに出会い、心に喜びや安心感が広がったことが伝わってきました。
正直で、何のてらいもない素直な文章からあたたかさが伝わってきました。そして、一つ一つの輝きは小さいのだけれど、みんなの文章を集めると、まるで銀河の流れのように美しく輝いているのです。当事者自身の言葉で、どうしたら回復するのかを語っているからです。
この本は私にとってもクッキングハウスのメンバーたちにとっても、苦しい時、絶望的になった時、自分の前方を照らしてくれるバイブルになると思いました。どうぞ出版を楽しみに待っていてください。(松浦幸子)
新刊
『当事者から夢と希望を届けます』 11月10日発売 教育史料出版会
1700円(予定)
やさしくて、明るくて、あたたかくて、切なくなる本です。写真は田邊順一氏。