ホーム > 心の居場所(2006年8月号)

「統合失調症を生きる」が3刷に!
〜当事者・家族・地域サポート・医療から
思いを伝えたい〜

 暑中お見舞い申し上げます。みなさまお元気でいらっしゃいますか。
 本は、求めている人のところへ伝えたい思いをそのまま届けることができる。どうしても伝えたい、という思いで本を出版してきましたが、今回は嬉しいニュースです。

 2005年1月25日に『統合失調症を生きる』(NHK出版)を出版してから、同年の7月30日に2刷になり、そして2006年7月に3刷となりました。累計で9000部となり、精神疾患関連のマイナーな分野の本としては、極めて順調な売れ行きなのだそうです。NHK生活ほっとモーニング「無理解をなくそう統合失調症」での大反響を受けて、当事者・家族・地域サポート・医療の現場からの出演者と番組制作者が共同執筆した本でした。

 生活ほっとモーニングを見た方や、この本を読まれた方からの相談、クッキングハウスの見学などが今もずっと続いております。「この本を読んで、病気のことをよく理解できました。」という感想や、第5章で私が書いた「地域の支えのなかで自立を目ざす」でクッキングハウスの活動を知り、生きる希望を取り戻したあい子さんや斉藤君、池田君の人生を読み「希望が見えてきました。」と語り、本で理解したクッキングハウスの場を「ここだったのね。」と嬉しそうに見回しているお客さまも多いのです。

 心の病気をしても、そのために生活のしづらさを持ったとしても心の居場所があれば大丈夫。居場所は宝物だから、みんなで大切に守っていきたいと改めて思います。まだ本を読んでいない方にも、ぜひ読んでほしいと思います。グラビアページには、クッキングハウスの活動場面が載っています。そして、心の病気で困っている人がいたら、ぜひ希望につながる本として届けて下さい。今回の通信でビラも同封いたします。(松浦幸子)


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