ホーム > 心の居場所(2005年10月号)

クッキングハウスは満18才になりました

皆さんお元気でいらっしゃいますか。

2005年10月1日クッキングハウスは満18才になりました。18才というと、働いて自立するために東京に出て行くことを決め、雪どけの春をじっと待っていた高校3年の自分の姿が浮かんできます。自立へのワクワクする希望と、不安な思いとが心の中でいつも対話していた時代でした。

クッキングハウスも、12畳のワンルームから、「おいしいね」で元気になろうとスタートし、安心できる居場所でまず自分らしさを取り戻し、メンバー達が少しずつ、自立していくために付き合い続けてきた場でした。歩みは小さくても自分のペースを大切にし、少しのステップを一緒に喜び、決してあきらめずサポートし続けてきたことが、18年間の私の誇りです。
これからも、私の姿勢は変わることなく、前向きに、それぞれのメンバーの自立を応援し、付き合い続けていくことでしょう。

 アパートを借り、一人暮らしをする中で自信を回復していったメンバーも26名になり、ひとり暮らし支援のセルフヘルプグループも始まりました。お互いの暮らしの知恵をだしあい、エンパワーされています。自分のペースで仕事をしたいと、チャレンジしているメンバーも16名。ぶつかるたくさんの困難にベストを尽くしてとりくんでいます。お互いを支え合う「ハローお仕事ミーティング」のセルフヘルプグループはもう3年も続き、仲間の体験を真剣に受けとめ学びあっています。

3つの居場所も、優しさとゆったりさのいい気に満ち、すべてがオープンに市民に開かれた活動になっています。今後の活動のキーワードは以下の3つです。

『学びの充実/文化の発信/リカバリーへの道』この3つを具体的に、そして質を高めて実現していくことを、さらに気持ちをひきしめて地道に取り組んでいきたいと思います。

18年間の活動から得られた効果を世に問うてみるのはどうだろうかと、今年はいくつかの賞に応募してみないかと声をかけていただきました。
家族・当事者の立場から片桐さんが「リリー賞」への申請をしてくださいました。キミコ方式の美術の松本キミ子先生は「あさひ社会福祉賞」に推せんしてくださいました。

「日本自費出版文化賞」には「CDブックスへいなよ」を応募してみることにしました。
 もし、いい知らせがあったら、みなさまにも一緒に喜んでいただけると、期待に胸をふくらませている毎日です。
(松浦幸子)

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