<クッキングハウスからこんにちは100号記念>
〜18年目の活動に入りました〜
寒中お見舞い申し上げます。
2005年は、昨年末にインド洋沿いをおそった大津波のニュースで幕が開けました。あまりにもたくさんの人々の尊い生命が奪われてしまったと思うと、ただ無念でなりません。
新潟の中越地震の被災地も大雪の中、再建に向けて頑張っておられることでしょう。人生には予測もしなかった思いがけないことが起こります。でも困った時は、互いに助け合い、持てる力を出しあって、今生きていることを喜び合いたいものです。今年も、クッキングハウスから、心優しい文化を発信したいと思います。
クッキングハウスの活動は、1987年、小さな12畳のワンルームからスタートしました。ひとりぼっちにさせたくない、心の病気をしても、地域の中で、温かい人間関係の中で、安心して暮らしてほしいと、一緒に食事を食べることを中心のプログラムにして、「おいしいね」から元気になる場をつくってきました。
そんな活動の中で、一人一人が居場所 に出会って、自分らしさを取り戻して可能性を発揮していくプロセスに私は感動し、私自身がたくさん励まされてきました。小さな場だけれど、心の居場所がここにあります。むしろ私達が今見失っている、生きるパワーがあるのです。
その思いを、なんとかつたない表現でも伝えたくて、手書きの通信を作り、どこに行く時も誰に出会う時でもバッグに入れておき、手渡してきました。13才の娘の素子が私の文章のそばにイラストを入れてくれました。文章を読んでイメージをふくらませ、イラストを描くことに娘も面白さを感じたのか、以来、小学6年、中学、高校、大学、社会人となった今日まで続いています。
(松浦幸子)
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