ホーム > 心の居場所(2004年10月号)

クッキングハウス17周年
これからが青春時代
平和と文化をうみだす居場所に

長く暑い夏が去り、本格的な秋です。金木犀の香りが体中をすがすがしくさせてくれます。皆様お元気でいらっしゃいますか。

クッキングハウスは1987年10月にオープンしてから17周年を迎えました。人間の年齢で言えば、青春時代に入るところで、とても若い。人生はこれからなのです。 しかし、精神保健福祉の分野では、長くやっている方に入ります。ということは、この分野が市民権を得て、人間らしく当たり前に暮らしてゆくための活動の実績が、まだ浅いということを示しています。遅れているととらえるよりも、これから私達が新しい、輝かしい道をつけていくのだ。後から続く人たちに悲しい思いをさせないように、と考えた方が希望を持てるし、勇気が湧きます。

自分の思いを語ることがとても上手になったメンバー達とパートナーシップで、どんな社会に変わっていってほしいか、希望を語り続けていきたいです。あせらず、あきらめずに、自分のペースを大切にしながら。一緒に生きていきましょうと伝えるために、弱い人たちに添った文化をつくることを何よりも大事にし、実践していきたい。

競争の時代ではなく共生の時代をつくっていかなければ、私達みんなの平和はあり得ない。世界中のあちこちで戦争が続き、毎日尊い生命が犠牲になっています。 心の病気で苦しみ、つらい状況を生きてきた私達だからこそ、生命を粗末にしてはいけないこと、どんな状態でも生きていることが素晴らしいこと、平和が大事なことを、自分の言葉で表現していきたい。 あらためてクッキングハウスは心を大切にする文化をつくっていく、あらゆる努力と工夫をしていく、ことを誓います。
(松浦幸子)

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