ホーム > 心の居場所(2004年6月号)

不思議なレストラン9刷に
〜これからも読み続けられていくでしょう〜

みなさまお元気でいらっしゃいますか?NHKテレビの放送以来、連日レストランは全国各地からのお客さまでにぎわっています。カウンセリング付レストランとして、あたたかで、安心な空気が流れ、帰る時のお客さまの表情は和やかです。

さて嬉しいニュースです。1997年9月10周年を記念して出版した「不思議なレストラン」(教育史料出版会)が、2004年6月15日に9刷になったのです。ゲラ刷りを読んで感動した朝日新聞の佐藤実千秋記者が、レストランの活動を家庭らんの記事で紹介してくれたこともあり、心病む人たちと共に地域で積極的に社会参加しているレストランには注目が集まりました。そんな居場所がないものかとずっと捜し求めていた方達が訪ねてきました。

大学のゼミや社会福祉の学校の授業でも使われました。「不思議なレストラン」にのっている山の手線ゲームのやり方を教えて下さいなどと、学生に質問され、心をほぐすためにやっている様々な遊びも役立つことが多かったようです。あれから7年たった今でも、茶色くなった新聞の切り抜きをもって、「子どもは今は引きこもっているけれど、きっとクッキングハウスのみんなの仲間になれる時がくる、と、ずっと大事にしてきました。」と遠方から訪ねていらっしゃいます。

そして「不思議なレストラン」を読んで下さるのです。この数年で心を病む人が数十万人増え258万人となっています。特別な人のことではなく、誰でもが、不安と孤独の中で、病んでもおかしくない時代になっています。

 これからも、「不思議なレストラン」が必要とされ続けていくことでしょう。あたたかい人間関係の中で、人間らしく生きていくために。
(松浦幸子)

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