出版しました「私もひとりで暮らせる」
〜心の病気をしたって大丈夫〜
お元気でいらっしゃいますか?1年かけて編集してきた「私もひとりで暮らせる」が、とうとう3月25日に教育史料出版会より、出版できました。去年の春からひとり暮らしをしているメンバー達の訪問インタビューを始め、豊かで、たくましい生活の知恵がいっぱい集まりました。単なるひとり暮らし支援の料理ブックでは、心の病気をしたメンバー達が地域で、自分のペースで生き生きと暮らせていることが伝えきれないと感じました。
そこでひとりで暮らし続けているメンバーの人生のドラマも書いて、私もできるかもしれない、という安心感と希望を伝えたいとテーマがふくらんできました。(第一章ひとりでも大丈夫)
更に嬉しいことに、前田ケイ先生がひとり暮らしを支えるSSTの実践例を書いて下さいました。メンバーが、ひとり暮らしの中でおこるストレスを伴う現実課題をSSTで解決していく様子がよくわかります。
そして、本来もっていた力を発揮できるようになるひとり暮らしを、メンバーのカウンセリングを通して応援して下さってる福島喜代子先生も原稿を寄せて下さいました。ひとり暮らしを快適にする六つの条件も17年間のクッキングハウスの実践から、まとめることができました。
メンバーの吉岡君も、前沢さんも自らのひとり暮らしの思いを、自分の言葉で書いてくれました。
そして、写真家の田邊順一さんが、あい子さん、吉岡君、池田和子さんの生活の様子をなんとも素晴らしい表情で撮って下さいました。
「私もやってみよう」「きっと大丈夫だ」と希望を届けるいい本ができました。この本が、心の病気や障害をもちながらも自立をめざしているすべての人に、私たちからの応援のメッセージとして届くことを願っています。
(松浦 幸子)