クッキングハウスからこんにちは No.212
(記事の一部抜粋)

2023年10月3日発行

ハートネットTV放送の反響
「シリーズで特集番組にしてほしい」
皆さんと一緒に共有したくて今回は感想特集号といたします


・しばらくお伺いできていなかったので、久し振りにクッキングハウスの様子や、皆様の映像を観て、とても嬉しくなりました。
惜しくもカットされたところも沢山あったでしょうが、クッキングハウスの風通しのよいあたたかさは、しっかり伝わっていました。
先日、NHKにカットしたところも含めて、特集番組をやってほしいとリクエストを送りました。実現してほしいです!

・一ヵ月半に及ぶ取材を10分弱の映像にまとめるのは、さぞかし大変だったろうなぁと思いました。
子どもさんのエピソードが盛り込まれ、あたたかい、ほっとするレストランとして、よくまとめられていたと思います。
Eテレさんには、残りの映像も是非編集して続編を作ってほしいとお便りを出しました。
番組は録画してあるので、いつでも画面越しにクッキングハウスに行けることが、何より嬉しいです。

・一人一人にじっくり向き合い、話を聴いてあげる。そうやって、どの位の人が、心が楽になり、元気になった事でしょう。
向き合っているものに本当に真剣に取り組んでいる姿勢には、尊敬の念しかありません。どこにこんなパワーがあるんだろう?友達にも、何人かの人に連絡して観ていただきました。
穏やかな人柄、素晴らしい人だね、と言う人が多く、その中で「食事があまりにもおいしそうで、近くにあったら毎日行って食べてみたい」という言葉が多く寄せられました。

・地域や人との交流の中に居場所がある、居場所をつくる、ということがいかに大切であるかを改めて感じると共に、
病院で働く医療者が皆さんの姿をもっともっと知る必要があるのでは、と考えさせられました。

・レストランを始めた頃から働いているあい子さん。長い入院のあと、退院して一人暮らしを始めたけど、町の中に一つも居場所がない。
福祉事務所の人が「みんなの中で過ごさせてあげて」とクッキングハウスを紹介してくれたそうだ。誰だって人生の途中で病気になることがあるはず。
「私は病気をしたけれども元気に生きていきます」と堂々と言える場所があったらいいな、という思い。――社会全体の偏見はそんなにとれてない。
障がいを持っている人も持っていない人も一緒に生きていく。その方が生きやすい社会になる。短い時間の中にぎゅっとクッキングハウスの大切なことが詰まっていた。
顔なじみのメンバーさん達がありのままの姿で働く様子、普段のクッキングハウスそのまんまでした。


CDの感想 ありがとうございます
毎日ご注文のFAXが届くことの喜び

・CDの完成。NHKの放映。いつも盛りだくさんの通信。「私のリカバリー物語」に、うなずいて。「弱い力を寄せ合って平和の文化をつくっていく」同感です。

・全曲じっくりと聴かせてもらいました。どの曲も人間の生きることの困難の中に自分を見つめ、その中で仲間と共に認め合い励まし合い、
優しさや人の善さや弱さや歓びが素直に歌われていると感じました。
さすが、沢山の詩の中から選ばれた作品で、その中に「お父さんの唄」が収録されていて、改めて良い詩だなと思いました。
お父さんの思い出と共に記憶に残っているうたのいくつか、私もいつしか口ずさんでしまいました。
人は一人では生きられないこと、自分を支え、理解してくれる仲間、友、人がいること、日常会えないでいても、存在すると信じることが出来れば幸いです。
私自身、いつもそう思っていることです。

・CD聴きながら、やはりクッキングハウスは優しくて暖かいなあー、と思いました。
車で毎日聴いていると、私だって周りの人だって、これで良しと思えます。フォーク調が私を和ませます。

<録音スタッフからも 喜びのメッセージ>
・松浦さんからのメッセージカードと一緒にCDが届きました。ありがとうございました。お役に立てていたなら幸いです。
空気として収録されている「なんだか笑ってしまうような…」が皆さんに届くことを願っています。

・早速聴いてみましたが、あの2階で皆さんがいつも歌っている光景が浮かんでくるようなCDになっていました。



レポート スウさんのピースウォーク

7月21日に行われた19回目のテーマは、「私のピースウォーク」。水野スウさん手作りの素敵な「スウすごろく」はスウさんの人生を年表風にまとめたもの。
「人との出会い」、そこから生まれた「出版物」、震災や原発事故・特定秘密保護法施行・防衛費倍増等「私たちのいのちに関わる社会的な出来事」、
「クッキングハウスでの講演のテーマ」が、かわいいイラスト入りで、人との出会いを大切に、丁寧にしなやかに人生を積み重ねてきたスウさんらしさが伝わってくるのです。
14歳で母と兄を亡くし、そのことを誰にも言えず、気持ちを詩に書いていたこと。高校1年生の時に月光荘のおじちゃんと出会い「おまえさんはおもしろいな」と言ってくれたこと。
詩集をお店に置いて励ましてくれたことから、スウさんの文筆活動や様々な出会いが広がっていきます。
「紅茶の時間」を開くと、心のつらい人がやってくるようになり、「どうしたらよいか?」と考えている中で松浦さんと出会い、クッキングハウスのSSTでコミュニケーションの学びをすることに。
娘の万依さんと「ほめ言葉のシャワー」「わたしとあなたのけんぽうBook」「たいわけんぽうBook+」を作成。「『対話』は戦争と反対の言葉。
対話とは『たいら』に話すことだと思うのです」「私はメンバーの皆さんに育てられてきたのです。
『たいら』に話せるようになってきたのはメンバーさん達のおかげ」この講演に、お話に出てくる、橋本さん、松田さん、万依さん、他にも学生時代からの友人やこれまで出会ってきた方々がたくさん参加して、スウさんを見守るように聴いておられたのも印象的でした。
「すごろく」の最後には、「I am a part of all I have met」「I am a piece of peace」とありました。
「私は出逢ってきたすべてのひと、もの、こと、でできている、そのひとかけらだ。そのおかげで、私は今の私と出逢ってる。
その私はまた、ちいさな平和のひとかけらでもあるんだ。」スウさんの柔らかさと強さのヒントが織り込まれているようで、何度も何度も読み返してしまいました。
(井出歩)




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