クッキングハウスからこんにちは No.203
(記事の一部抜粋)

2022年4月7日発行

 
メンタルヘルス市民大学番外編 吉岡淳さんのお話
この時代をどう生きるか 小さなコミュニティが平和であること

3月4日、カフェスロー及びカフェローカル代表で、世界遺産学の講師で、長年世界中を巡ってこられた吉岡淳さん。「人間とは何か?」という壮大なお話からスタート。128億年前に宇宙が、46億年目に地球が、38億年前に生命が誕生し、人類が生まれたのは20万年前。「地球の誕生から現在までを24時間とすると、人類はたった1秒前に生まれたのにもかかわらず、今やこの地球を支配しているのです」。アフリカで誕生した人類が、どのようなルートで大陸を移動し、地球全体に広がっていったのか、その旅路についてのビデオを見せていただきました。遺伝子解析によると、今の人類は、すべてアフリカの小集団の子孫であるとのこと。「私たちはすべてアフリカの一人の女性から生まれている。私たちは同じ人間なのです」又、縄文文化は、狩猟や採取をし、移動しながら生活。まだ貯蔵することはなかったため、人々は平等で、貧富の差がなく、小さな単位で暮らし、約1万年間戦争がなく、平和に暮らしていたこと。
ロシアの戦争にも触れ、プーチンは「ソ連」という発想で、ソ連を復活させたいと思い意味のない戦争を始めたが、それは後からの考えで、今のロシアはウクライナから始まっていること。「キエフ、ウクライナは自分たちのルーツ。それを破壊することは、自己を破壊することになる。ウクライナに手を差し伸べていただきたい。ただロシア=悪ではない。しっかりメッセージを出すことが大事。戦争=悪であることを知らせる努力が大切です」ガンジーの言葉も引用して、「世界が平和になるためには、小さなグループから始めること。暮らしている地域をいかに良くしていくか。自分のコミュニティが平和で、そのようなローカルコミュニティがつながっていくことが大事。巨大な金持ち国になる必要はないのです。そこは管理されている社会です。人間が人間らしく互いに尊敬しあえる、助け合う社会が望ましいのです」「クッキングハウスが、助け合い、信頼を高め合い、平和の輪を広げていることが大切なのではないでしょうか。カフェスローもそうですが、小さな場所が協力しあい、学び合いながらやっていければと思っています。(井出歩)


一緒に生きていこう
仲間と語り合えば うれしいことは倍になり
悲しいことは半分 楽になる


年度の締めくくりの合同ティータイムは、嬉しいことのお祝い会。一人一人のサランハリ(ハングル語で『私の大切な人』の意味)をうたってお祝いの気持ちを伝え、桜花のトッピングのベリーハッピークッキーをプレゼント。記念写真を撮り、それぞれのスピーチを聴きました。
餘家真由美さんは子育てに苦労しながら周りのサポートにも支えられ、息子の光君の卒園、小学校入学を迎えました。「皆に祝ってもらえて嬉しいです」  柳川敬愛さんは10年越しの都営住宅申込みがようやく叶えられ、無事引越しました。  中村祥子さんは結婚入籍。「でも新しい苗字で呼ばれてもピンとこないからサチコと呼んで下さい」  安髙真季子さんは2年間介護の仕事を頑張りました。「つらいこともあったけど、介護職員の資格も勉強して取得しました」すべてが経験として蓄積されることでしょう。  スタッフの実川響太さんは、苦節6年の末に精神保健福祉士に合格しました!
「精神保健福祉士の資格を取得するため、通信の専門学校に入学したのが2016年です。そこから1年留年し、何とか卒業したものの国家試験に2回落ち、3回目の今年3月にやっと合格しました。僕は、自称3つの福祉士として毎日、クッキングハウスを走り回っています。『ユーモア福祉士』、『簡易工務福祉士』、『リサイクル品低額調達福祉士』、この度ようやくにして合格した精神保健福祉士。クッキングハウスの皆に祝っていただき、嬉しかったです。(実川響太)」    (松浦幸子)









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