クッキングハウスからこんにちは No.191(記事の一部抜粋)

2020年4月7日発行

 


第130回 将来を考える会



2020年3月25日(水)「将来を考える会」は130回目を迎えた。
「クッキングハウスは、私たちにとって大切な居場所だから、
皆で一緒にこれからのことを考えていきましょう」と
メンバーから申し入れがあり、スタートした「将来を考える会」。

当時、民設民営の共同作業所から、
国の制度としてできた障害者自立支援事業所に移るべきか、
選択を迫られていた。
「松浦さん、一人で悩まないで」とやさしく言ってくれたメンバーは、
当事者の代表として初のNPO法人クッキングハウス会の理事も引き受けてくれた。

そして、月一回の将来を考える会で、皆で語り合い、
プロジェクトをつくり、当事者会「夢tomo」も結成されたのだった。
クッキングハウスの皆と話し合いたいこと、伝えたいこと、
うたづくりの会をその日参加のお客様も歓迎しながら続けてきた。
スタッフが記録係をして、毎回の話し合われた内容と、
一人ひとりがシェアした言葉を次の回で、丁寧に読み合わせをする。

この前回の記録の読み合わせはッキングハウスらしいやさしい文化の象徴だ。
参加した全員が順番に少しずつ読んでいくので、
もう一度それぞれの思いを味わうことができ、じわっと心に染みてくる。
頷いてみたり、笑ってみたり。
今回は、朝日新聞の記事の読み合わせも行った。

130回目のこの日は、桐朋女子高校放送部から
3年生の二人が取材に来てくれた。
昨年も取材を受け、
「第42回東京都高等学校文化祭 アナウンス部門」で
第1位になったと聞いたときも嬉しかったのだが、
2020年8月には高知で行われる「全国大会 こうち総文2020」に
出場するとのこと。
そこで、再びの取材となった。
高校生らしい質問が2つ。

質問1:クッキングハウスの居場所で、救われたことはなんですか?
・ クッキングハウスに通って、考え方が否定的ではなく、肯定的になりました
・ 生活のリズムが整いました。通うところがあって、よかったです
・ クッキングハウスに入って4年。死にたいと思う気持ちはなくなりました。
 安心して人と関われるようになりました。人の中だからこそ、回復できました

質問2:皆さんにとって、クッキングハウスの大切さをひと言でいうとなんですか?
 癒しの場、大家族、なくてはならない場、ひだまり、自分らしくいられる場、文化的な場、
 穏やかな場、仲間と支え合える場、わいわい家族、ほっと安心できる場、元気になれる場、
 やさしい文化の発祥地、ほっと安心できる場、おいしい料理を食べられる場  …など

メンバーたちは誠実に答えてくれた。
70代のあい子さんが「舟木一夫の“高校3年生”のうたを思い出すわ」と
言ったが通じなくて、おかしくて笑い合った。

(松浦幸子)

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