【 も く じ 】(青字の記事を抜粋してあります)
・ 巻頭言:30年目の希望
・ (特集)学ぶことの発信
・ スペシャル旅in宮古島
・ 動くクッキングハウスin横浜・笠木透さんのCD発売『これがすべての終りとしても』
・ 賛助会御礼
・ うたづくりの会・紹介
・ 路地裏散歩の旅・お便り紹介
・ イベント・文化学習企画
・ 動くクッキングハウス・各地からありがとう
リカバリーにつながる食事
家族がコミュニケーションの力をつけていけば、子ども(当事者)の回復を応援できると、
毎月、テーマを決めて学んでいます。
家族の方が「どうしたらいいのかしら?」とつぶやいたことが、
テーマになっていきます。
10月のテーマは、「リカバリーにつながる食事」でした。
クッキングハウスは、一緒にご飯を食べることを、活動の柱にしてきました。
・一緒にご飯を食べる場があれば、孤立しないで生きていける
・食事をしながら、気軽な会話ができたら、気持ちのいいコミュニケーションをしながら、暮らしていける
・体にいいものをバランスよく食べたら、心も体も元気になれる
・食事づくりの活動だったら、誰にでも分かりやすいので、無理解と偏見をとり、
心やさしい文化をつくっていけることにつながる。
そう願いながら、毎回ご飯をつくって、一緒に食べて語り合っているうちに、
安心できる心の居場所ができていました。メンバーたちも自分らしさを取り戻し、元気になってきたのです。
心の病気をしたことを隠す必要はないのだから、できる形で積極的に社会参加していこうと、
家庭料理のランチレストランへと、活動の幅も広がりました。
この30年の間、精神医学の分野で、食事をリカバリーへとつなげる研究が
生まれることを願ってきました。ようやく、月刊誌「こころの元気+」に、2016年1月号から、
功刀浩さん(国立精神・神経医療センター神経研究所 疾病研究第三部長)による連載、
「リカバリーをめざす 食事と運動」が紹介されるようになったのです。
クッキングハウス30年目の活動に比べたら、遅い感じがしますが、
とにかく精神医学の研究分野に入ったということは、喜ばしいことだと思います。
研究なので、部分的で細かいところがありますが、
全体の大きなテーマが「リカバリーをめざすこと」を中心に考えて、
皆で読み合わせをして、テーブルごとに家族と見立て、感想を語り合いました。
そのあと、体調を良くし、心の安定をはかるために、
小さな目標を立てて、発表し合いました。
「野菜を食べることにしよう」
「肉だけでなく、魚を食べよう」
「朝食は食べた方がいい」などなど。楽しい学びになりました。(松浦幸子)