クッキングハウスからこんにちは No.161
目次(青字の記事を抜粋してあります)2015年4月5日発行
もくじ
巻頭言:総会で会いましょう…1、平和の暦…2、笠木透追悼コンサート…3、金曜うたの会、スペシャルうたの会、新人自己紹介…4、マッシー連載…6、賛助会御礼…7、動くクッキングハウス・福井、スペシャルSST…8、キミ子方式、仲間紹介…9、スウさんのピースウォーク、メンタルヘルス市民講座…10、文化学習企画…11、総会の案内、各地からありがとう、味噌作り…12
平和の暦を積み重ねていこう
2014年12月22日、77歳で亡くなられた笠木透さんの、最後のメッセージを、通信160号(2015.2.2発行)でお知らせしました。通信を読んで、驚きと悲しみの手紙や電話をたくさんいただきました。笠木さんから渡されたいのちのバトンを、しっかりと握って生きていきましょう、という決意が込められているメッセージばかりでした。
<お手紙より>
・私達にとって、笠木透は生きているのです。 (鈴木幹夫さん)
・笠木さんの言葉、しかと受けとめさせていただきました。 (岡田京子さん)
・クッキングハウスのニュースで、笠木透さんのご逝去を知りました。いつか国立(くにたち)の芸術小ホールで、感動的なコンサートを聴いたことを思い出し、残念な思いがしました。松浦さんにはもっと深い思いがおありのことと思います。…残された者には、地上ですべき使命があるのでしょう。 (向井みどりさん)
・いつでも会えると思っていた存在感と、もう会えないという現実が重なって、なんとも落ち着かない気持ちのなかで、共に歩かせてもらった歌の旅を思い出しています。…笠木さんの沢山の歌と共に旅はつづきます。 (山本忠生さんのうたごえ旅日記より)
・会報の大望年会の記事が、ありがたかったです。…笠木さんがこんなに早くお亡くなりになってしまうなんて、全然思っていませんでしたので、本当にショックでした。最後まで、人々の中におられた笠木さんは、幸せでいらしたかもしれません。(鈴木たか子さん)
・最後の集まり、笠木さんらしいと思いました。主人の場合、最後は人に会いたがらなかったですから。自分のみじめな姿(こういう言い方は失礼とは思いますが)にきちんと向き合っていたから、できた会だと思います。そして、笠木さんの命のバトンを、あの時集まった人たちに渡していったと思います。松浦さんの書いたものを読んで安心しました。
(高石知枝さん)
・笠木さんの、ちから強く、そしてユーモアにあふれた語り、歌声。雑花塾の仲間たちとともに歌う、平和の歌、憲法の歌、原発の歌、いのちの歌。…心のそこから平和を願い、地位や肩書きを求めず、その一生を通じて、ひとびとの歌(そう、まさに、フォークソングだ!)をつくり、歌い、出逢う人たちに、自分の言葉で表現することの大切さを、よろこびを、伝え続けた。とてつもなく大きなひと。 (水野スウさん)
名もない人々よ うたえうたえうたえ
私たちは ピース・オールマナック・シンガーズ
うたの苦手な人びとよ うたえうたえうたえ
私たちは ピース・オールマナック・シンガーズ
バラバラで一緒に うたえうたえうたえ
私たちはピース・オールマナック・シンガーズ
うまずたゆまずあきらめず うたえうたえうたえ
私たちは ピース・オールマナック・シンガーズ
笠木透「平和の暦」より (オールマナックとは、暦のこと。)
最後のCD制作となった、「平和の暦」を私は毎日歌っています。戦争のない平和の暦が、これからも積み重なっていくように、自分の心に誓いながら、周りの人達みんなと気持ちを合わせて歌えるように、とプレゼントしてくれたうたです。 (松浦幸子)
新人スタッフ自己紹介
乙幡(おつぱた)美(み)月(づき)
はじめまして。私は,この3月に大学院を修了し,4月より
ティールームに入ることになりました。学生時代は臨床心理学
を専攻し,現在,臨床心理士の資格取得に向け,勉強中です。
「おいしいねから元気になる場」であるクッキングハウス。お菓子づくりや食べることが好きな私としては,「一体どんな場なんだろう…?」と興味を持ち,公開紹介会へ参加しました。そこで,メンバーの皆さんの活き活きとした表情,素敵な明るい歌声とじんわりあたたかいメッセージのこもった歌詞,そして,なんといっても不思議と居心地のいいクッキングハウスの雰囲気に魅了されました。そして,「私もここで皆さんと一緒に過ごせたらいいなあ…」「クッキングハウスの歌を一緒に歌いたいなあ…」と思うようになりました。学生時代に学んだ臨床心理学の知識なども活かしながら,居心地のよい雰囲気づくりに貢献できたらと思っています。どうぞよろしくお願い致します。
伊藤(いとう)暁子(あきこ)
「♪見~つけた~よ~クッキ~ングハウス~」と
まさに歌のとおりに、「見つけた!!」という思いです。
前職は知的障害者の施設で就労支援、生活介護支援に携わり、和紙作りと園芸の作業を行ってきました。二つとも経験のないことでしたが、新しいことを知って体験を積み重ねていくのが面白かったです。特に園芸は花や野菜を種や苗から育てる、小さな命を育む楽しさがありました。
試験勉強のため昨年退職、無事、社会福祉士の国家試験に合格しました。以前から、興味のあった飲食をやっている作業所を探していて、ここクッキングハウスの求人に出会いました。面接の後、現場実習をさせてもらい、まずここの雰囲気に魅力を感じました。メンバーもスタッフも温かく接してくれ、それがとても心地よく感じたんです。実際に働き始めてまだ短いですが、その気持ちは今も変わらずです。
仕込みをしながら、ご飯を食べながら、お茶を飲みながら、いろんな話をします。何を格好つけるわけでなく、気分が落ち込んでいても元気でもオープンにそのままの自分でいられる場所にみんながほっとします。そして、自分の思いだけでなく、相手の話に耳を傾けその人の思いを理解しようとする、思いを共有できるいい場所だなと思います。
毎日覚えることが盛りだくさんで正直大変だなぁと感じています。お客様がどどっと来られると、すぐにテンパってしまう、失敗はする、そんな時に一緒に働いているメンバーから教えてもらい助けてもらいながら何とかやっています。まだまだ未熟ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
実川(じつかわ)響(きょう)太(た)
23歳の経験のまだ浅い私ですが、
皆様どうぞよろしくお願いします。
大学の専攻は社会学です。ロクな就職活動をしなかったため、
大学卒業後しばらく無職でした。派遣労働、ウェブ広告会社でのインターン、営業職の学校などを転々とし昨年10月からクッキングハウスで働き始めました。
クッキングハウスのことは父から聞き、漠然とですが社会的意義を感じたのを覚えています。来て初めて思ったのはご飯がとてもおいしいこと。心の中で思わず声をあげました。また働いてゆく中で、クッキングハウスの空間がやさしさと配慮に充ちていることを感じます。このような場は絶対になくしてはならないと思います。
そしていま、どうしたらこのよき場の存続に貢献できる一職員となれるだろうかと考えています。いくつもの課題や改善点が私にはあります。前途多難です。しかしまずひとつ、おいしいご飯を作ること。具体的なことから始めたいと思います。