クッキングハウスからこんにちは No.143

目次(青字の記事を抜粋してあります)2012年4月11日発行

目次
巻頭言:総会で待っています…1、契約完了,私達のうたがCDに,動くクッキングハウスin北上…2、動くクッキングハウスin石川…3、ラオス報告, みつばち倶楽部助成…4、文化座観劇,スタッフレポート…5、メンタルヘルス市民講座報告…6、家族SST&マッシーの心の健康講座報告…7、長谷川君の詩,公開紹介会報告…8、ハッピーアワーで会いましょう,文化学習企画…9~11、復興支援CD発売…11、総会のご案内,賛助会お礼,講演,各地からありがとう…12 巻頭言:25周年…1、新事業になります,写真集出版…2~3、うたづくり,復興コンサート…3~4、…4~5、レポート:リニューアル,SST,,ままや旅等…6~9、文化学習企画:9~10、賛助会お礼,講演,各地からありがとう:11~12

新体制スタート!
「ピンチをチャンスに」を合言葉に新制度移行準備を進めてきましたが、この4月にいよいよ新しいスタートをきりました。常勤スタッフが3人減るという厳しい状況ですが、こんな時こそ皆の力を寄せ合って乗り切り、12月の25周年イベントでは笑顔で皆さんにお会いしたいと思います。前向きに取り組むクッキングハウスの姿が皆の希望となることを信じて…。(竹内高子)

リニューアルしたレストランへどうぞ
 昨年からの改装工事の仕上げともいえる畳と床の改修が終わりました。馬主協会の助成を受け、より明るい雰囲気のレストランになりました。25周年を迎え、青々とした畳、磨きなおしたピカピカの天然秋田杉の床にお召しかえをしたレストランにぜひお越しください。 (有光梨紗)

クッキングスター 今年も充実した学びの場に
 この春から、椅子のカバーが一新しました。新年度に間に合うようにと、非常勤で来てくれている木戸光子さんが、一枚一枚ミシンをかけて手作りしてくれました。淡い水色のチェックで、良く見ると小さな赤いハートの柄が入っています。部屋がぱっと明るくなり、 学ぶ意欲もますます湧いてきます。キミ子方式で描いた絵も輝いています。 (田村陽子)

商談成立!新しい納品先を開拓できそうな予感のティールーム
  先日、調布市内の作業所商品の試食・商談・展示即売会が行われました。そして渋谷にある「ユーロデリ」というお店にクッキーを置かせていただくことになりました!またご注文いただけるように、みんなでおいしいお菓子を作っていきたいです。   (井出 歩)



家族SSTの一年  こんなにいっぱい学びました!

 
 毎月第4木曜日13:30から家族SSTは始まります。レストランのランチでお互いの状況を語り合ってウォーミングアップしている家族も多いです。毎回初めて参加する方も一緒に、テーマに沿っての学び合いです。
テーマは家族のみなさんが“こんな時どうしたらいいの?”と出された問題ばかりです。
〈2011年度 テーマの報告〉
4月/発達障害の理解・5月/当事者に安心感をプレゼントするには・6月/発達障害についての理解と関わり・7月/当事者が無理な要求を次々としてくる時の対応
・8月/当事者が死にたいと言った時・9月/経済の枠を決める・10月/当事者のこだわりについて・11月/リハビリテーション学会in京都大会への参加報告・12月/クリスマス会・1月/周囲の人に子どものことを聞かれた時・2月/子どもとの信頼関係を回復するには
・3月/主治医とのコミュニケーションをよくしたい


マッシ―の心の健康講座  ~家族も当事者もメンバーも、和やかなグループに成長~

ひとりの青年の希望から始まった、心の健康講座。人生の途中で病気になって、大学での学びをあきらめた人も多いのです。月に2回、毎回20人以上の参加者でいっぱいになる人気の講座で、大学の授業と同じ1時間30分の授業。内容も増野先生が大学で講義されていたものです。
ユニークなのは、先生が一方的に話すのではなく、講義を聴いての感想や思い出したこと、関連のあることをシェアリングしていくところです。相手の話すことをよく聴くこと、そして自分の気持ちや気づきを語ることの両方を体験することができ、安心できるグループに成長しました。また、全員参加型のソシオドラマも取り入れて、精神保健福祉の歴史を学んだ回は、単に年表を覚える歴史の時間とは違い、とても楽しい時間でした。もう一つ好評だったのは、先生も一緒の昼食会です。一生懸命学んだ後は、クッキングハウスのランチを食べて、コーヒータイムでもう一度シェアリング。家族も当事者も、だれでも学ぶことのできるリラックスした場になりました。今年度も第2期が開講です。初めての方も大歓迎です。(田村陽子)

〈クッキングハウス学校〉
マッシ―の心の健康講座開講の夢を語ってくれたのは当事者の長谷川誠さんです。病気で苦しかった青春時代は大学で学ぶことができませんでした。でも、学びたい思いは強くあるのです。
・増野先生が大学で教えていたのと同じ授業内容で
・大学と同じ1コマ1時間半で
・でも早起きはできないから、ちょっとゆっくりめの時間に
・毎週は無理だから月2回位で
・授業料も当事者が出せる範囲で
これらの5つの願いをすべて取り入れてスタートしたのが、心の健康講座だったのです。毎回一番前の席で、にこにこと満足そうに参加してくれている長谷川誠さんは、一年経ってこんな詩を私の所に届けてくれました。なんと心豊かな詩でしょう。素晴らしいプレゼントをありがとう。(松浦幸子)

題) よくできたで賞    詩)長谷川 誠
よく見渡せば…
たたかう政治学者もいれば たたかわない政治学者もいる
たたかう病院の受付もいれば たたかわない病院の受付もいる
数学が得意なカウンセラーもいれば 数学が得意でないカウンセラーもいる
ホワイトボードにすらすらかんじをかけるワーカーもいれば
すらすらかんじをかけないワーカーもいる
声が大きいせいしんかいもいれば 声が小さいせいしんかいもいる
自分でないだれかになろうとすることが まちがいであって 私は私のままでいい
まるからばつでなく ばつからまるへ
そのままでいいと言ってくれる めずらしい学校
それはクッキングハウス学校



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