クッキングハウスからこんにちは No.126

目次(青字の記事を抜粋してあります)2009年6月16日発行

目次
巻頭言:みんなの夢・目次・NPO法人設立総会特集レポート…1〜3、・動くクッキングハウスin韓国・・・3〜4
レポート:ハルモニ達が料理・家族SST・ほめシャワーから平和へ・メンタルヘルス市民講座・清水寺コンサート・日帰り旅行・・・4〜7、トピックス:夢tomo理念・ハッピーアワー始まり・・・8、文化学習企画:将来を考える会・吉本有里コンサート・楽健法・家族SST・キミ子方式・前田先生スペシャルSST・サイコドラマ等9〜10、講演スケジュール・紹介されました・各地からありがとう・お知らせ・・・11〜12

NPO法人設立総会特集レポート

<NPO法人クッキングハウス会 新理事紹介>(5/30総会で承認)
 NPO法人の新理事は、設立始めでもあり、障害者自立支援法下の新事業体系も一部に
組み入れていくことから、常勤スタッフを中心にしてきちんと責任をとっていこうということになりました。
当事者代表の理事の一人、池田和子さんが副理事長を引き受けて くれました。
当事者会「夢tomo」で、みんなのリーダーとなってくれるでしょう。
サイコドラマでお世話になっている増野肇先生が、監事を引き受けて下さいました。理事の任期は二年間です。

理事長   松浦幸子   クッキングハウス代表
副理事長  池田和子   クッキングハウスメンバー・当事者会「夢tomo」代表
副理事長  林由佳里   
副理事長  竹内高子   
理事    田村陽子   
理事    有光梨紗   常勤スタッフ
理事    山内 歩   
理事    中津川典子  
理事    高橋明美   
理事    小林葉瑠   
理事    吉岡 豊   クッキングハウスメンバー
監事    増野 肇   ルーテル学院大学教授
理事    野口慶子   会計
監事    内田敬子   会計監査


総会記念・希望という名のコンサート
 20周年祝会の笠木透さんコンサートで、雑花塾の紅一点・山本幹子さんが「希望」を
歌ってくれた時、その澄んだ歌声は、メンバーやみんなの心に響き、「CDはないの?」
「幹子さんにまた歌ってほしい」と、反響がたくさんありました。今年は、「NPO法人クッキングハウス会」
立ち上げの記念すべき総会。希望に向かって進む今の私たちに、幹子さんはぴったりです。
 曲目は、笠木透さんの詩「小さなレストラン」「アザミの花」「海に向かって」、フランスの童謡「フルーツサラダ」など、
休憩を挟んで全16曲と盛りだくさんのプログラム。渾身の力を込めて、ピアノの弾き語りをしてくれました。
「仕事はつらい」という歌では、歌詞の中に“●●●があれば生きていける”というところがあります。
私だったら、●●●に何が入るだろう?“友だち”“お菓子”“思い出”“旅”・・・。
総会が終わった後も、みんなで言葉を探しています。“希望があれば生きていける”、
そんな勇気をもらったコンサートでした。(田村陽子)


ごちそうも、一芸も、おいしい楽しい交流会
交流会では、お客様37名とメンバーで、56名が参加。テーブルには、具だくさんちらし寿しや手作りハム、野菜のフライなどがテーブルいっぱいに並びました。乾杯をした後は、一芸大会。メンバーの斉藤くんが「見上げてごらん夜の星を」を透明感のある歌声
で歌ったり、関川村のままやの皆さんと「陽だまりレストラン」を一緒に歌ったり。松浦さんやスタッフも華やかなフラダンスのドレスに着替え、「月の夜」を、お客様も一緒に踊りました。
山本幹子さんの弟さんで、田楽座の座長・山本朗(あき)生(お)さんの三味線の演奏は圧巻で、小さなレストランからあふれ出すように響き渡りました。「クッキングハウスがんばれよ!」と、私たちの新たな船出を応援してくれているかのようでした。
(井出歩)

<レポート>
ハッピーアワーが始まりました!
〜金曜日の夕刻にちょっとハッピーな気分を〜


 4月10日から始まったハッピーアワー。週1回、金曜日の17時〜20時までの限定営業。
おしゃれな小瓶のビール、自家製梅酒、ゆうきファームのりんごジュースなどがひとつ選べ、大皿に主菜や副菜が彩りよく盛り付けられた、飲み物付きのワンプレート夕食です。玄米おにぎりと具だくさんみそ汁が付いて1300円。
サービスに出している“ねぎの 春巻き焼き”は、「美味しい!」とハッピーアワーの定番になりました。
ティールームで作る手作りケーキも、食後のデザートに喜ばれています。
週末のちょっと疲れた仕事帰りに、コンビニやファストフードではなく、安心素材の夕食をしっかり食べてほしい。
子育てをしながらがんばって働いているお母さんにも、金曜日は自分にごほうびを。
そんな思いで始めたハッピーアワーは、4月〜5月の8回の営業で、延べ123人の来客がありました。
ジャズの流れる静かな店内。間接照明のライトが、ランチタイムとはまた違った雰囲気になります。
メンバーも、ちょっと気取って食事に来てくれるので、新たな一面を発見できて嬉しくなります。
ランチの常連さんは、「夜は、しっとりと落ち着いているわね 」「音楽がいいね」。自営業のお客様は、「商工会の会議の前に、食事をしてから出かけられる」と好評。2番目のお子さんを6月に出産予定のお母さんも、
保育園のお迎え帰りに寄ってくださり、心と身体にしっかり栄養。嬉しいことでした。
5月29日は、松浦野歩君のピアノミニコンサート。妹の藍ちゃんや弟の大吉君が朗読を担当。
偶然居合わせたお客様も、食事をしながら本格的なピアノ演奏と、かわいらしい朗読を楽しまれました。
これからは、季節にあったイベントも考えていきます。お誕生会や記念日に、ぜひご利用いただけたらと思います。(田村陽子)

家族SST・メンバーの応援で楽しく学んでいます

4月から家族SSTは、家族の悩みや困っていることを共通の課題として学んでいます。
メンバーの応援があったほうが楽しく学んでもらえそうと、池田和子さんと斎藤敏朗さんが自らの体験を話したり、必要なところはSSTのデモンストレーションをしてくれたりします。
 ウォーミングアップも「気分しらべ」「ほめ言葉のシャワー」「自分の自慢できること」「この一週間でちょっと嬉しかったこと」「共感的な反応を送る」など、自らの心を解放し、自分自身を肯定できるようになるためのものをたくさんやっています。
当事者に責められることの多い家族は、どうしても自分のせいなのかしらと、自らを追い込むことが多いので、よくやっている自分を認めて、もっといたわってあげてほしいと思うのです。
当事者は、うまく対人関係ができない自分にイライラして、甘えても大丈夫な家族に当たり散らしているのですから、
決して家族を責めようとしていることではないのです。

 4月のテーマは、「当事者が友だちをつくりたいと言っている時」。自己開示の段階を学びながら、
ちょっと気楽な会話をしてみる練習を取り入れました。ひとりSSTで、家族が友だち役になり、
いいところを見つけてほめてあげる。池田さんがお母さん役、 斉藤君が子ども役でロールプレイ。
いつの間にか家族の皆さんが笑い出し、和やかな雰囲気になっていました。

 5月のテーマは、「家族に暴力をした時の受け止め方」。斎藤君が体験を語ってくれました。
「引きこもっていた時、つらくなると社会が悪い、こんな自分にしたのは母のせいだ!
僕なんか生まれて来なければよかったんだと母を責めました。母は、泣いていました」。
今では仲間と活動し、自信をつけ、語れるようになった斎藤君の姿を見て、
参加した家族の皆さんが、深く感動しいることがわかりました。
 「ああ、またか」「嫌だな」「機嫌が悪くなるのが恐いな」・・・このような自動思考を変えて、
当事者に肯定して向き合い、当事者の希望を見つけていくにはどうしたらいいか、
工夫していることを出し合い、ひとつずつ母役の池田さんと息子役の斎藤君でデモンストレーションをします。
先ず、ふっと深呼吸。
「つらいね、今はしんどいんだね」と共感する。いいところをほめる。
気分を変える提案では、「アイスクリーム食べない?」。と、そっと行動を変える、etc。
 こうやって、共に学びあうことは、孤立しがちな家族の周りに応援団がいっぱいいることに気づいてもらうチャンスです。
ぜひともご参加をお待ちしています。(松浦幸子)

これからの予定
・ 6月24日(水)「当事者のお金の使い方」
・ 7月23日(木)「体重の増加・食べることのコントロールがうまくいかない時 」
・ 8月27日(木)「性についての衝動〜性教育」
・ 時間:13:30〜15:30 
・ 場所:クッキングスター(042-498-5177)
・ 参加費:2000円(ティータイム付)


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