クッキングハウスからこんにちは No.123

目次(青字の記事を抜粋してあります)2008年12月1日発行

目次

巻頭言:賛助会更新のお願い・当事者の声を聞いて…1〜2、動くクッキングハウス・・・3、
レポート:70歳のラブソングコンサート関連リハ学会報告メンタルヘルス報告・・・4〜7、
トピックス:お地蔵様がやってきた・・・7〜8、
文化学習企画:メンタルヘルス市民講座・クリスマス会・望年会・コンサート・将来を考える会・楽健法・SST等・・・8〜11、
講演スケジュール・各地からありがとう・お知らせ・・・11〜12

<レポート>
〜70歳のラブソング完成記念コンサートinクッキングハウス〜

11月7日、70歳のラブソング完成記念のコンサートをクッキングハウスで行う。60名を超える観客に、会場のレストランは酸欠状態。すごい熱気の中、久しぶりにだいぶ元気になった笠木透さんを迎える。

 「40年間、歌い続けてきた。歌を作った人の名は知らなくても、ずっと歌われてきたのは、自分のうたのような気がしてみんながうたってくれたからだ」と笠木さん。本当にそうだ。どの歌も、今つらい思いをしている自分の歌のような気がしてうたってきたな、と振り返る。そんな、自分の人生に必要な歌を心の糧として歌うことをやり続けてこられたのだと思う。「母さんがうたう子守唄も下手でいい。子どもに伝わればいい。そう思えるようになることが大事」。笠木さんの話すことと歌が重なって、今回もしみじみと聴けた。

 「クッキングハウスの居場所も、おいしいねから、元気になる場として当たり前のことをやっているだけ。そんな当たり前のことをやっている場がなくなった。なければ作るしかない」。当たり前のことをやり続けることが困難になっている時代。この小さな居場所で、超満員のコンサートをやって、ワイワイ騒げることをいつまでもやっていたいのだが、いったいこの国はどうなっていくのだろう。

 交流会は、CD完成記念を忘れたかのように、次々に替え歌が飛び出し笑いの渦に。そんな様子を笠木さんは、黙って見ていた。最後の「不思議なレストラン」を輪になって歌った時、やっぱり心の居場所は守っていかなければと思った。(松浦幸子)

今年もリハビリテーション学会でメンバーと共に発表

2008年11月22日〜24日、国立の一橋大学での開催でした。今年のテーマは「もう一度議論しよう!本当の自立とは?本当の支援とは?」。松浦さん、中津川、メンバーの池田和子さん、小関君のそれぞれ温かみのある発表となりました。

「クッキングハウスモデル・メンタルヘルスガイドブック制作から得られた効果」というタイトルで、ガイドブック購入者150名からアンケート調査をし、その結果を発表しました。70%以上の高い評価を得ました。解りやすく、回復の希望にもつながるガイドブックができた事をアンケート結果から実感しました。メンバーの体験談も希望をもらえたと、自由感想がいっぱい届きました。

 懇親会では、各地から参加したたくさんの人達と交流ができ、「本も買ったし、発表も良かった」と嬉しいコメントも。ガイドブックも100冊近く売れました。

 アンケートにご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。(高橋明美)

秋のメンタルヘルス講座が好評のうちに終了

7名の方に修了証をお渡ししました。参加してくださった方々の感想を紹介します。
 
・日ごろ忘れがちな心の問題や、人生の問題に向き合う良い機会となりました。これからはより一層前向きに向き合う事により、生活全般を改善していけたらと思います。  
・まず周りが本人に安心感を伝えたい。理解をもち、ありのまま受け入れることは、簡単なようでとてもむずかしいと思いました。
・交流会にも参加できて、よかったです。回復できるという言葉を聞いて、安心しました。エコマップ作りは、とても参考になりました。
・本当に勉強になることばかりでした。心が優しくなったり、温かくなったりもしました。自分自身を見つめ直すいい機会を作って頂き、どうもありがとうございました。これから先の自身の生き方について、じっくり考えていこうと思います。
・6回参加できて楽しかったです。この講座で学んだことは、人間であれば誰にとっても役に立つ事だと思いました。とっても元気のでる講座でした。
・本当に心の栄養となるすばらしい講座でした。様々な方の体験談を聞かせていただいた事は、私の人生にとって大きな財産です。
   ・みなさんのいろいろなお話を聞き、希望がわき、心の窓を開ける事ができました。
・娘の一言ひと言にゆれてしまう自分をなんとかしなくてはと思っていた矢先に、この講座に出合い、お話を聞き、いろいろな言葉の宝石をもらいました。「成長待ち」「気分調べ」「安心感のプレゼント」など。これからは娘をほめ、「がんばっているね。」と声をかけていこうと思っています。
・修了証をいただけて、うれしかったです。講座は終わってしまいましたが、私は自分の役割は「橋」だと思っています。伝言ゲームのように、みんなにお伝えしていきます。テキストの中で最も役に立つと思ったのは、ほめ言葉のシャワーです。自分の子どもをほめるのは、案外難しいもの。でもデモンストレーションしてみるとほめるほうも、ほめられるほうも、嬉しい気持ちになりました。また、病からのリカバリーでは、「環境をよくしていくことが8割で、あとが当事者の力」とのことに、目から鱗でした。(オリヲン通信・阿部ひかりさん)


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