何を言っても大丈夫な安心できる会だから、楽しい発想が生まれてきます。その中からいくつかの夢プロジェクトが誕生。語り合いの様子をレポートしました。
:「ままや」に行ったら泊まれるところがあってよかった。クッキングハウスにもそんな場所があったらいいな。
:私も泊まれるところがほしい。ひとり暮らしだから、ここに来た人と話がしたいな。→泊まれる場所のあるプロジェクト?
:クッキングハウスの家をと思うと資金づくりが気になった。エコバック、ガイドブック、ビスコッティをセットにして、夢プロジェクトセットで商品化したらどうかしら?→資金稼ぎプロジェクト
:織座できのこを採ったら、とめられてしまったが…自給自足を目指したい。→自給自足プロジェクト?
:これからは、当事者の時代だから支援をしたい。→当事者会プロジェクト
:メンタルヘルスやSST、今やっている学習を工夫して資金集めにいかしてはどう?空いている時間を活用し学習プログラムを充実させる。→文化学習プロジェクト
:20周年でエコバックが売れて嬉しかった。デザインを担当したい。
:お菓子・エコバックは、普段の活動に少し工夫をすればできる。今できることは、賛助会員を増やしたい。本を買ってくれた人の荷物の中に賛助会のお知らせを入れてきたが、3名増えるという成果があった。先を考えてやることとしては、NPO法人化に取り組みたい。→NPO法人化プロジェクト
:クッキングハウスの今後に期待し、考えてくれる人もいるので、アイディアを公募するというのもどう?
:素子さんの絵がかわいいので、このイラストをいかした資金集めはどうだろうか?土地探しは、自分も苦労したので一緒にできればと思う。
:30〜40代の心の不安が、スピリチュアルな産業に流れ大変あやしげ。科学的な治療を学ぶことができる場が欲しいし、あったらいいと思う。
:たしかにお祓(はら)いや占いなど、非科学的なもので心の病気を解決しようとして起きた被害の話は良く聞くから大切なことですね。
:絵の上手な人がいるので、漫画版「クッキングハウス物語」はどうだろうか。いろんな人にわかりやすく読んでもらえて良いかもしれない。SSTも漫画にしたらいいかも。→出版プロジェクト
「ままや」7周年のお祝いの旅に行こう”を合言葉に、みんなの気持ちがひとつにまとまって2泊3日のバスの旅になりました。
笠木透さんは、「ままや」7周年に「陽だまりレストラン」といううたをプレゼント。私たちは、バスの中でも練習してきたので、すぐに一緒に合わせることができました。「新曲を一緒にうたってもらえて、こんなに嬉しいことはない」と笠木さん。
「陽だまりレストラン」と「不思議なレストラン」をつなげて歌っているうちに、気づいたことがありました。「不思議なレストラン」の詩の、“ここにいても いいのですね”とうたう度に、都会の中の孤独と不安にあたたかい安心感をくれます。都会に暮らす人への心の居場所のうたが「不思議なレストラン」だったのです。一方、「陽だまりレストラン」は、雪が降りしきる小さな村の中で、“心がさわいでも 行くところもない” “誰だっていいのさ みんなで生きてゆく”・・・過疎の村でみんな都会に出てしまって淋しい。だから、“「ままや」は君を待っている いつでも君を待っている”と続く。村に暮らす人の、心の居場所のうただったのです。都会の人の孤独と、村の人の孤独の違いをわかり、両方の心の居場所のうたが必要だと思った笠木透さん。やっぱり私たちと付き合う中で、深くイメージし想いを寄せて作ってくださったのだとわかりました。
そして、コンサートの途中では、サプライズの「のれん分け」。デザインを考え、ミシンを購入しての制作、手縫いはみんなでひと針ずつ。旅には参加できないメンバーたちの思いもいっぱい入っている“のれん”です。コンサートの友情出演で歌い終わって、平田ゆかりさんに渡した時、感動がこみ上げてきました。一緒に生きていく仲間ができた喜びです。(松浦幸子)
7月22日、シンガーソングライター吉本有里さんのコンサートがありました。お客様は、小さな赤ちゃんや小学生の子どもも含め27名。小さなレストランは、大にぎわいでした。有里さんは、長野県東伊那で畑を耕し子育てしながら、歌づくりをしています。毎年クッキングハウスに来て、心を揺らす透明な歌声を届けてくれています。
「クッキングハウスは、新鮮な思いを持って、再会を喜べる場所」と語ってくれました。“あなたは、あなたであればいい わたしはわたしを生きるのさ”“過去も未来も今もみんなありがとう”と、まわりの人や自分自身に語りかけてあげるように、有里さんとみんなで声を合わせて歌いました。
コンサートの後、グループになってシェアリング。みんなで手をつないで、お互いのつながりを感じあってスタート。「感謝して生きることの大切さを伝えてくれたよう」(中山さん)「私も、もっと、人を包み込むやさしさを大切にしたい」(中島さん)「毎日時間に追われる生活をしているので、心からのんびりできました。聴くたびに心が休まります」(木村さん)。
最後に有里さんが、「チリリン」と小さな鐘を鳴らし、それぞれが心の声に耳を澄ます、静かな深い分かち合いになりました。(井出歩)