5月17日(土)、玄関から溢れそうなほど満員御礼。5月14日放送、NHK「ラジオ深夜便」の松浦の出演したインタビュー番組「輝いて生きる〜安心感をプレゼント〜」の反響が大きく、ラジオを聴いて訪ねて来てくれた方もいた。 石川県の小矢野さん、クッキングハウス畑と呼んで茨城から野菜を送ってくださる前島さん、関川村から駆けつけてくれた「ままや」一行の6名。クッキングハウスの将来に、みんなが気持ちを寄せてくれていることが伝わってきた。
20周年を祝う会を成功させたことを大きな自信にして、制度の枠にしばられないで、当事者が誇りをもって生きていける活動を一緒に楽しみながら切り拓いていきたい。そのためには、毎日の実践から弱い立場の人たちに添った心優しい文化を発信していくこと、真実を知り、自分や周りを受け入れていくために学ぶことの柱を、3つのクッキングハウスの活動計画からも確認することができた。枝葉の問題に迷ったら、クッキングハウスの理念に戻り、将来を展望していきたい。
<心に緑の風を・たかはしべんさんのコンサート>
お母さんと子どもたちが実に楽しそう。子どもたちの目がどんどん輝いてくる。私は、こんなに子どもの表情を生き生きと変えてしまうべんさんの魅力を見つけたいと思った。それは、べんさんの「私メッセージ」の語りかけだった。自分の気持ちを詩のように伝えているべんさんのやさしい語りがとても心地いい。すんなりと気持ちに入ってくる。何も押し付けがましさや、傲慢さがない。たくさんの人たちに会い、どうしたら人の喜びや悲しみや怒りに共感できる音楽を届けられるか、苦労してきたのだろう。
総会記念コンサートに来ていただけて良かった。ありがとう。心に緑の風が爽やかに吹いてきました。また、新鮮な気持ちで現実に向き合えそうです。
<うたって笑って、おいしく食べて元気になれた交流会>
前日から準備していたレストランの手作りのごちそう。ちらし寿司には9条のシンボルのれんこんが乗っている。柳原三太郎さんから高知の新玉ねぎのスープ煮・豚肉の梅酒煮・新じゃが芋の揚煮・平田ゆかりさんからのミミガーを使ったサラダ・きゅうりと大根の研さん特製漬物・前島さんの畑の小松菜ケーキ。石川の小矢野さんからは、幻の日本酒・山崎さん、片桐さんのワインなどなどたくさんの料理にメンバーたちは、しばし無言で食べることに集中している。
待っていましたとばかりのきよみさんの替え歌に、みんなすっかりリラックス。メンバーたちの一芸が次々と飛び出す。つらい心の相談にやって来ている家族の皆さんも笑い転げている。私は、おいしく食べながらうたっている皆の輝いた笑顔を見ていて、とても幸せだった。私が、一番幸せを感じる光景なのだと気づいた。こんな楽しい集いをもてる居場所を大切に育てあっていきたい。(松浦幸子)
<歴史の転換の1ページに私たちがいられた感動>
作家の井上ひさしさんが呼びかけ人となって、多くの市民の手により開催された5月4日・5日の「9条世界会議」。私たちも調布9条の会の皆さんと実行委員会に加わり、ブースにピースケーキやバンダナ、ピースアクセサリーを出品。
会場の幕張メッセには、全国各地から続々と参加者が集合。1万2千人入る会場に入りきれず、溢れた人たちが3千人。
海外ゲストは、ノーベル平和賞を受賞した北アイルランドのマイレッド・マグワイアさんや、コーラ・ワイスさん。溢れる熱気の中で、マグワイアさんは、「戦争を暴力でなく、対話によって解決するのです。日本の9条は世界のモデルになります」と力強く語り、ワイスさんは、「すべての国の憲法が9条をもつべきです。今こそ戦争を廃絶する時代です。『We Can!』と皆で声をかけあおう」と、明るくたくましい呼びかけ。
日本の9条の将来を、世界中の人たちが心配してくれている。そしてたくさんの世界のゲストが日本にやって来てくれた。市民の力でこのような会ができたこと、そして今ここにクッキングハウスのメンバーやスタッフと共に、私が参加していること。大きな歴史の転換の1ページにいるのだと思うと、感動が押し寄せてきた。
世界平和アピール七人委員会のメンバー・池田香代子さんも爽やかで素晴らしかった。日本のこれからのことを、ひとりで思うと憂うつになることがあるが、地球市民というレベルで9条を考え、9条を世界の宝として世界中に広げることをやっていこうという仲間がいっぱいいるのだと、確信することができた。
市民と弁護士が歌うベートーベン第9交響曲も圧巻。正義の弁護士がこんなにたくさんいる。日本の良心は、まだちゃんとあるのだ。手をつなごうと心から思えた。
<命に国境はない>
たくさんの分科会があり、どこも満員。その中でも「イラクに咲く花」分科会に感動した。イラクの子どもたちを人道支援してきた高遠菜穂子さん。2004年4月、イラクで拘束される事件は、マスコミも大きく取り上げ、皆知っている。かなりの心の傷があったと思うのに、その年の8月からイラク支援を再開していたのだ。多くの人たちと手をつなぎ、路上生活や薬物依存に走り始めた子どもたちに「子ども自立支援プロジェクト」として就職斡旋と職業訓練の活動をし、破壊された学校を再建する「ファルージャ再建プロジェクト」をイラクの人と共にすすめている。
高遠さんの前向きな姿勢、何ものも恐れない勇気に、たくさんのパワーをもらった。イラクの戦場の街で、必死に生き、報復するのではなく、平和を実行する人として生きようと、行き方を変えた青年の記録『ハロー、僕は生きているよ。』(大月書店)の著者・カーシム・トゥルキさんの報告を高遠さんが通訳。高遠さんとの出会いから、平和をつくるために生きようと考えを変えることができたのだという。連帯の思いを伝えたくて、カーシム・トゥルキさんにサインをしてもらいながら、クッキングハウスの黄色いピースバンダナをプレゼントして握手した。高遠さんは、「命に国境はない」とサインしてくれた。
(松浦幸子)
<メンバーも実行委員として参加>
調布9条の会で事務局を担当し、打ち合わせ会議にも出てくれたメンバーの中島暁子さんは、4月29日に行われた関連会議のベレーナ・グラフさんの講演会にも参加。
「ベレーナさんは、スイスで平和のためのNGO活動をしている女性。ベレーナさんのお話を聴いて、市民活動の大切さがわかりました。実行委員会へも楽しく参加できたし、これからも市民活動を続けていきたいです」と話してくれた。5月4日には、ブース販売も手伝ってくれて9条への関心の高い、頼もしいメンバーです。(田村陽子)
私たちは、日頃から心の健康にはとても気を配っていますが、身体の健康はちょっと後回しになりがちです。でも心と体は一心同体、つながりあって生きています。月に一回は、身体の健康に目を向ける日を作ろうと、健康教室を企画して6年が経ちました。
今年度は、毎月のプログラムとして組んだスペシャル健康教室「楽健法」。5月・6月に参加したメンバーは、「自分の体と向き合って体と話をするということが、新鮮だった」「風邪気味で体が冷えていたが、踏んだり踏まれたりしたら温かくなった」お客さまも、「帰宅したら、夫や子どもを踏んであげたい」と好評でした。(田村陽子)
参加したメンバーの感想
私は、今回が2回目の参加でした。1回目は、「楽しい健康」と書いて「楽健法」。どんな健康法なのだろうと、日頃から健康に関心のある私は興味をもちました。
今回は、組んだ相手の表情を見たり、声をかけたり、踏みながらコミュニケーションを取りながら、自分自身の心と体の状態と向き合う事を学びました。今の自分の状態を知りながら、自分を受け止め明日に繋げることは、簡単なようでとても難しいことです。でも、一人ひとりが持っている治る力は、目には見えないものですが、必ず誰しもが持っているということを感じました。次回も心と体の緊張をほぐし、力を抜いて楽健法で自分にやさしくしたいです。終わった後に皆さんと一緒に頂いたハーブティーは、ほっとした気持ちになれて、私自身をあたたかくしてくれました。(山根里子)