クッキングハウスの総会は、年に一度の楽しいクッキングハウス祭りです。盛りだくさんの活動報告も嬉しいし、これからの計画も夢がいっぱい。質問も意見も伸び伸びと自己表現していて、会場が笑いでいっぱいになります。形式的で堅苦しい総会のイメージとは、全く違うのがクッキングハウスらしい。みんなを和ませてくれるメンバーのお陰で開放的な総会の伝統をつくってきました。
毎年、素晴らしいゲストに会えるのも総会の魅力。今年のゲストは、シンガーソングライターの、たかはしべんさんです。ユーモアがあって、優しくて、子どもたちにも大人気。きっとみんなの心が開き、すっかり楽しくなってしまうでしょう。
そして交流会は、おいしい手作り料理がいっぱい。この時とばかりに、メンバーたちは一芸を披露します。思いを語りあえる時間、涙と笑いの会でみんなきっと元気になってもらえることでしょう。
総会記念コンサート
たかはしべん「心に緑の風を」
日時:5月17日(土) 総会:13:00〜14:30 コンサート:14:30〜16:00
場所:クッキングスター(042−498−5177)
交流会:16:00〜18:00
場所:レストランクッキングハウス(042−488−6369)
参加費:コンサート 1000円 交流会 1000円
お申込み・お問合せ クッキングハウス事務局 042-484-4103
世界中の花が一つの花なら 世界中の人が声をあげたら 世界中の人が平和を願えば
どんなきれいな花だろな どんな大きな声だろな どんなやさしい地球だろな
どんなきれいな花だろな どんな大きな声だろな どんなやさしい地球だろな
(たかはしべん「せかいじゅうの海が」より)
たかはしべんさんプロフィール
1949年 北海道生まれ
1979年から地元・川越で歌い始めて2009年で30周年になる。コンサートは、子ども劇場・おやこ劇場・小・中学・高校・公共ホールなど、全国で3000回、300曲を創作。来年は、ごほうびに全国縦断100ケ所コンサートを企画中とのこと。やさしくおもしろく、そして深いうたの表現。全国に共感を寄せる大人も子どももいっぱい。
CD「みんなどこへいったの」「せかいじゅうの海が」「べんさん」絵本「いいの」ほか、多数
3月7日レストランにて織座農園の窪川典子さんのお話を、松浦さんが聞き手となって伺いました。小学校の教員をしながら畑を借りて、たくさんの種類の野菜を20年前から有機農業でつくり、近所の子どもたちから「おばちゃんちは八百屋さんみたいだね。」と言われていたこと。夫の真さんが先に八千穂村での有機農業を始め、典子さんは教員をしながら週末や夏休みには東京から八千穂村へ通っていたこと。そして教員を辞めて、農園という形で子どもたちとかかわることを選んだこと。一緒に織座農園をつくり続けてきた真さんを事故で亡くされたときも、共につくった野菜を消費者に届けたいという思いで大変な夏を過ごし、そしてその後も続けていること。「今大切だと思うのは食のことにしても、環境のことにしても、つながりを持って私たちが生きていくこと」と語って下さいました。
スタッフや研修生のお話からは、たくさんのつながりを大切にしながら、対等な関係でともに豊かに生きている典子さんの生き方が伝わってきました。
参加してくださったお客様もメンバーのほか20名。織座農園の消費者の方も見え、レストランにまた新しいお客様が足を運んでくださったこともうれしいことでした。これからも織座農園やこの講座に参加した人たち、クッキングハウスがつながりあいながら一緒に歩んでいきたい。そんな風に思えた学習会でした。(林由佳里)
ティールームは満席になる。前島さんの畑からの小松菜で作ったシフォンケーキの緑と、新潟の平山さんから届いた苺でティータイムも春らしい。狩野君からは、花が届く。カードには歌も添えられていて、嬉しくなる。スウさんの心の旅の話は、あたたかく、声と言葉も美しく、心に素直に入ってくる。
『私にとってのピースウォークは、私の平和な歩き方であり、平和に歩くことです。右向け右はいや。個として歩きたいと思って生きてきました。
私の住む津幡町にボートピアの問題がおきた。遊園地かと思ってみんな騙されていたが、競艇場の支店だと知って驚いた。憲法の主語は主権在民だから、反対の署名を3ヶ月で有権者の過半数を集めた。いい人たちにいっぱい出会う活動となった。“風をおこそうよ”といっているうちに、私が風をおこす人になり、県議選に立候補することになり、選挙活動に。その後も町議会選活動に“風”から2人の議員が当選。自分では、身の丈に合った生き方がしたいと思ってきたのに・・・。
あれ?変だな?と気づいたら心臓が苦しくなり、のどがカラカラで声が出なくなり、涙も出ないし笑えない。怒れない。ニュースが見られない。外に出ても顔があげられなくなる。あんな大それたことをして、と自分を責めまくる苦しい日々。きっとクッキングハウスのみんななら「そうね、つらいんだね」と言ってくれるでしょう。やっと“風”のメンバーに「元気がありません。休みます」ということができた。
こういう時は、専門の人に話を聴いてもらうしかないと、信頼しているお友達のカウンセラーに電話。じっと見守ってくれた夫が「君、スウ・ブランドを捨てれば」と、ぽつりと言った。「どんな状態でもいいんだよ。結婚して良かったし、そのままで自分も娘もいいと思っている」。その時、涙が出た。娘も「ママがどんなに自分をダメだと思っても、私はそうは思わないよ。いとしい人を思うように、自らを慈しもう。これが幸せのリサイクルよ」と言ってくれ、自分に言い聞かせるおまじないになった。やっと歌う声も出るようになった。苦しい時は、歌もうたえないものですね。
クッキングハウスのメンバーたちは、このつらさを何度も繰り返しているね。なんて強い人だろうと思います。あらためて尊敬します。
私は心の旅をして、前と違った着地点にふあっと降りることができたので、憲法のことを違う形で伝えていきたい。この心の旅は、私という人間の土を耕すために必要だったんだな。』
『憲法のことも「私はこう思うよ」と、私メッセージで伝えるほうがよく伝わる。だから対話でもめごとを解決できるように、コミュニケーションを学んでいく。これはクッキングハウスの理念とリンクしているね。「憲法」と「家族」は共通している。当たり前のことが当たり前のように書いてあるから、ないがしろにされる。12条には、“不断の努力によって”と書いてあるところも家族と似ている。』とスウさん。
憲法を変えやすくした法律「国民投票法」で、模擬投票をロールプレイでやってみた。これは、意外な結果になりました。(松浦幸子)