クッキングハウスからこんにちは No.117

目次(青字の記事を抜粋してあります)2007年12月4日発行

目次

巻頭言「20周年を祝う会お礼」・目次…1、20周年特集レポート 当日の様子・各地から感動のメッセージぞくぞく・・・2〜6
動くクッキングハウス・・・7、イベント・文化学習企画 メンタルヘルス新春講座、父親の学習会、楽健法、織座農園の話・・・8〜10、
各地からありがとう・・・11、松浦幸子講演スケジュール・・・11〜12、年末年始のお知らせ・本の紹介・・・12


<20周年特集レポート>
みんなの力が合わさって感動の大きな舞台ができた!


 雨天の中、大勢のみなさんに駆けつけていただきありがとうございました。みんなで力を合わせてつくり上げた、20周年を祝う会の報告です。

〜舞台をつくるのは楽しい〜
 20周年を祝う会は1日にしてならず。しかし20年の歩み、1年間の準備の成果は当日舞台の上で表現される。舞台監督の助手として舞台裏を担当した私は、その大きなものが無事に進行できるかとても心配でした。でも舞台監督である雑花塾の増田さんと、なんども電話で打ち合せを重ね、同じく舞台裏を担当するスタッフの田村さんや、影アナのボランティアの野口美穂さん、メッセンジャー役の松浦素子さん、司会の松浦さんや斎藤敏朗さんとも打ち合せOK。当日ハプニングが起こってもみんなの力で乗り切れるよう、連絡を綿密にすれば大丈夫!そんな思いで当日に臨みました。

 午前9時の舞台セットの仕込みから、雑花塾の皆さん、音響の山田さんと堀さんを中心に、グリーンホールの職員さん、ボランティアできてくれた大東コーポレートの皆さんや当事者グループ「ウィーズ」の方達、松浦さんのご家族が、本当にたくさん手伝ってくれました。私が気付いていないことは提案して下さり、手が空けば声をかけて下さり、準備が順調に進みました。

 リハーサルが慌ただしく終わると、もう待ったなし!本番がどんどん進みます。途中のハプニングも、みなさんの力を借りて解決できました。ありがとうございました。出演者のみなさん、お客様、受付を守るスタッフ、舞台スタッフ。誰が欠けてもできなかったこの大きな取り組みを、みんなの力を合わせてできたことがとてもうれしかったです。舞台袖から観る、出演者の輝く姿が忘れられません。(林由佳里)


〜大きな舞台で堂々と、ユーモアありのいつものSST〜
 前田ケイ先生のスペシャルSSTは、クッキングハウスの学びの柱。私たちのSSTを皆さんに見ていただこう。いつもは2時間だけれど、当日は1時間。課題だけは予め決めておき、ロールプレイは普段どおりにやればいい。舞台に上がる12人のメンバーは、仕事に就いていたり、都合があったりと、全員が顔を合わせるのは、当日が初めて。第一部とあって、緊張するかなという心配もなんのその、みんな笑顔で楽しく舞台に臨みました。

 当日感想を書いてくださったお客さまからは、
・ SSTがどんなものか知りたくて来ました
・ 前田先生のSST、私も受講させて頂きたいと思いながら拝見しました。本も読んで勉強してみたいと購入しました
・ 内容や方法がわかりやすかった
・ 自分の気持ちを伝えることの大切さと、相手に感謝することを忘れないということを学びました
・ ほめ上手って素敵ですね
・ たった1時間なのにメンバーのお人柄まで伝わってきて、一緒に参加しているような気持ちでした

 などなど、たくさんの感想を寄せて頂きました。ありがとうございました。公開講座の最後は、前田ケイ先生に池田明弘さんから「先生、ますます長生きしてください」と、みんなを代表して感謝の花束をお贈りしました。(田村陽子)


〜美しい映像にうっとり〜
 写真家・田邊順一さんは、私たちの旅や活動の記録をたくさん撮りためてくださっています。レストランの食材の仕込み風景。あい子さんのお弁当配達。八丈島や屋久島旅行の生き生きした姿。クッキングスターで笑い転げるメンバーとスタッフ。ティールームのメンタルヘルス市民講座で学ぶ時の、みんなの真剣で意欲的な表情。松浦さんの飛び切りの笑顔。以前、田邊さんが「女性はビューティフルに撮ります」とおっしゃっていたのを思い出します。

 大きなスクリーンに映し出される写真のどれもが、次の「うたでつづるクッキングハウス物語」の伏線になっていて驚きました。いつも自然に私たちに寄り添うように、いつの間にかシャッターを切っていらっしゃる田邊さんだからでしょう。穏やかな語り口で、しかも情熱的に、「クッキングハウスは、別名singing house (歌うクッキングハウス?)です」と話してくださったことが嬉しくて、私たちは次の出番に備えて舞台の袖からうっとり見ていました。(田村陽子)


〜メンバーもいきいき晴れの舞台〜
 メンバー達は、集合時間前から、とびきりのおしゃれをして集まってきていました。すてきなスーツやワンピース姿。メイクもしっかり、アクセサリーも華やかに!そのいきいきとした表情には、「さあ、20周年だぞ!」という意気込み、期待と緊張が感じられました。観客席のメンバーたちも、斎藤さんの司会をする姿やSST公開講座に出演の仲間たちをしっかりと見守っていました。

 舞台袖で出番を待っている時、「お客さんがたくさん来ているね」と池田和子さんに言うと、「松浦さんと一緒に講演に行っているから、このぐらいのお客さんは大丈夫なのよ」と堂々としたもの。大船に乗った気持ちになれました。歌でつづるクッキングハウス物語では、ちいさなアクシデントがあっても、クッキングハウスらしくいつものように、みんなでのびのびと歌い、演じる事ができました。(井出歩)


〜ほっと一息・手作りのケーキとクッキーでおもてなし〜
 ティータイムは休憩時間のわずか30分ですが、来ていただいた皆さんにほっと一息ついて頂ける大事な時間と考えていました。「美味しいね、から元気になれる」クッキングハウスらしい時間だからです。400個のケーキと800枚のクッキーを、ティールームのみんなで手作りし、心を込めて用意しました。

 ティータイムがはクッキングハウスの舞台出演直後だったため、最後の準備はボランティアさんに全てお任せしていましたが、手際よく準備が完了していて助かりました。アイムパーソナルカレッジの皆さんありがとうございました。

 一番嬉しかったのは、緊張の舞台出演直後にもかかわらず、「私もドリンク配ります」「僕もケーキ配ります」と、メンバーが次々に来てくれた事です。来てくださったお客様にお礼を伝えたいという気持ちが、自然な行動となって現れていました。笑顔でケーキやドリンクを配るメンバーの姿を見ていて、私たちの心も温かくなりました。(竹内高子)


〜第三部・いよいよ笠木透さんと雑花塾のコンサート〜
 心に染みるうたと共に、雑花塾のお一人お一人がお祝いの言葉を寄せて下さいました。全国各地から集まって来られた雑花塾のみなさんとの繋がりを、これからも大切にしたいと感じました。ピースナインでは私達と「ままや」の皆をステージに呼んで下さり、一緒にフィナーレを迎えることができました。『不思議なレストラン』をうたいながら、緊張感よりも嬉しさと楽しさが込み上げてきました。

 一年間かけて、うたづくりを教えて頂いた岡田京子さんも、当日はホールから私達を見守って下さり、三部のステージでアコーデオンを演奏して下さって、うたを作るために一緒に過ごした日々の事がよみがえってきて、涙が溢れそうでした。(有光梨紗)


〜大入り満員に感謝〜
 前売協力券は626枚。当日は、雨だったのにも関わらず大勢のお客様が来て下さり、有難いことに、用意しておいたチケットも売切れてしまいました。
 引き出物には、SSTのガイドブックと、関川村 “ままや”の皆さんがこの日のために準備をしてくださった「20thありがとうろうそく」を入れました。 プログラムの準備やチケットもぎり、ロビーでの会場準備や案内、各コーナーでの販売など沢山の方々にボランティアとしてお手伝いただきました。

 書籍の販売コーナーでは、休憩の時間や終演後、お客様が次々と笑顔で本を手に取って下さいました。お客様の笑顔を見ると、宣伝の声もついつい大きくなってしまいます。新しい本が人から人へと伝わっていくのだろうと思うと、嬉しくなります。
 グッズコーナーは、“ままや”の皆さんのご協力をいただいて20周年を記念して作った本藍染めのランチョンマット・ティーマット・コースターが好評でした。他にもピース9グッズのオリジナルバンダナ、キミ子方式の平和ハガキ、限定30枚の消しゴムスタンプで作った世界にたった一つのオリジナルエコバックや手作りエコバック、クッキーセットが並んでいました。クッキーセットは、あっという間になくなり、エコバックも開演前から「予約したい!」という声が上がるほどの人気でした。(中津川典子)


〜本番のように楽しい打ち上げ〜
 終演後は、出演者やボランティアのかた、遠方からのお客様をお招きして、クッキングハウス1階・2階で開催した打ち上げ・交流会も大盛況に終わりました。前日から煮込んだおでんも好評でした。予想を遥かに超える100名以上の参加者の方々と共に、夜の部恒例の替え歌大会も繰り広げられ、“笑いがあるから元気になれる!”という新曲の歌詞を実感できるひとときでした。

 朝早くから仕込みや準備をご一緒したボランティアの皆さん、パーティー料理を担当してくださったスターのボランティア研さん、レストランでの炊き込みご飯や、おでんの味付けをしてくださった高山さん、中村さん、野口さん、接待係りボランティアの木戸さん、遅くまで洗い物を手伝ってくれた実習生の内片さん、司会進行役の西野博之さん、平田ゆかりさん、ありがとうございました。(有光梨紗)


各地から感動のメッセージがぞくぞくと

 祝う会の終了直後から、たくさんの感想や励ましのお手紙などをいただきました。ありがとうございます。全部をご紹介できなくて残念です。

●クッキングハウスは、社会に向かって開かれた場所であり、いつでも誰でも受け入れていただけるオープンスペースであるために、私どもがどれだけ支えていただいたことか、計り知れません。私は伺うごとに、泣いてばかりいました。いつも笑顔で迎えてくださるスタッフのみなさんと、ご自身が沢山の辛いことを抱えていらっしゃるのに、心から優しいメンバーのみなさんに、幾たびとなく癒され、希望を抱いている日々です。
(世田谷区 山田薫さん)

●松浦さんはじめ、スタッフの皆様のご苦労の中にも、いつもホコッとする温かさでメンバーさんを包んでいるクッキングハウス。本当にうるうるです。メンバーさんのご苦労
も手にとるようにわかり、息子のことも重なり、あらためて学んでおります。
(世田谷区 鮎川由紀子さん)

●あんなに多くの人の前でSSTをうまくこなせるなんて、感動ものでした。今までのSSTの成果を出すことができてよかったですね。クッキングハウスのみなさんの歌も素晴らしかったです。笠木透さんの「焚き火」という歌などを、CDで聴いていましたが生のコンサートは迫力があり、とても良かったです。       (京都 岸資治さん)

●当日は、じっくりと客席から観させていただき大変楽しませてもらいました。舞台の上を慣れている人も初めての人も、リラックスしている人も、緊張している人も、みんなそれぞれいい味を出していました。あの「八丈富士」の波の演出つきで合唱して下さった時は、自分の事を歌ってもらっているようで感激しました。
さて、『生きてみようよ』を読ませていただきました。こんな思いをしていたんだとか、こうやってクッキングハウスと出会ったのかとかと思いながら、それぞれの方の文章を読んでいたら、活字の苦手な私でも、すんなり読めました。そしてクッキングハウスの存在が、かけがえのないものであることが良くわかりました。(八丈島 長山育生さん)

●クッキングハウスが満20歳!不思議なレストランの存在が、これまでどれだけ多くの人の胸に、希望の灯を灯し続けてきてくれたろう。
全国から駆けつけた800人のお客さんを前に、ケイ先生のSST公開講座は、ふだんのクッキングハウスでしている雰囲気そのままの拡大版。歌でつづるクッキングハウス物語も、松浦さん役の和子さんの演技が絶妙で、見ているこっちも泣き笑いでぐちゃぐちゃになる。舞台で自分たちのつくった歌を歌うメンバーたちの、なんて誇らしそうなこと。松浦さん、メンバー、スタッフ、応援する人たちの、笑顔がきらきらして、本当に美しい。
会場のあちこちで再会を喜ぶクッキングハウスのみんな、西東京紅茶つながりのひとたち、昨年出前に行った伊那のひとたち、八千穂村の織座農園のひとたち、あ、京都の人、関川村の人、高崎の人・・・まるでまるで同窓会みたい。 (津幡町 水野スウさん)

●司会の斎藤さんがとても上手でした。私も上手く話が出来たらいいなあと思いました。私も、週2回SSTをしています。日常生活にも取り入れたいと思います。(京都 青池英孝さん)

●長年一緒に活動してこられたメンバーさん達の自信と誇りに満ちた笑顔が、会場いっぱいのお客様の思いと響きあって、本当にあったかな、心のこもった会で感動しました。交流会でも、全国各地からクッキングハウスのファンの人達や大勢のボランティアの方々が集まって、熱い心とさりげない優しさにあふれていましたね。私たちもメンバーと一緒に参加させてもらったのですが、数十年ぶりの東京でワクワク・ドキドキのかたもおられました。
前田先生のSSTも、ライブで体験でき素晴らしかったですし、笠木さんと雑花塾の方々のコンサートも迫力があって楽しく参加させて頂きました。皆さんの元気パワーが、私たちに勇気と希望を届けて下さいました。     (京都博愛会病院・小嶋佳余さん)

● 素晴らしい20周年にご招待下さり、感謝いたします。メニューの豊富さ、充実した内容、800人を超えたお客さま、ボランティアの力、そしてクッキングハウスの一人ひとりの命の輝きを感じた、あっという間の4時間でした。交流会でご機嫌な笠木さんと笑い転げる松浦さんを見るのも、久しぶりでした。しかも、翌日のスターでの交流会までサービスしてくださって、ありがとうございます。「ままや」の出番もあり、こまかな心づかいもありがたかったです。   (関川村「ままや」平田ゆかりさん)


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