☆いい本がでました☆(会報98号P7より）

「きもちは言葉をさがしている〜二〇年目の紅茶の時間〜」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　水野スウ・中西万依著　1500円（税込）

そばにずっと置きたくなる本ができました。水野スウさんの、｢きもちは言葉をさがしている｣です。私の枕元にあり、眠る前に今夜はこのページと、読みたいところに、入っていけます。そして、今日一日の、自分の心の動きを聴いてもらっているような心地良さを感じて、眠りにつきます。
金沢の郊外、津幡で、若者や大人の語り合いの場、紅茶の時間を開き続けて２２年。たくさんの出会いから、自ら学び、自らを映し出だし、自らを認め、深く、素敵な女性に成長していくスウさんの心の軌跡です。手織りのように、ゆっくり、一つずつ、確かめながら書き進めてきた静かな本です。読みながらずっと心の内側に森の音楽が聴こえるようで、いつしか、耳を澄ましている自分がいます。
｢何かをするｄｏよりも、ただそばにいるｂｅな本になりたい｣スウさんの願いが自然と伝わります。クッキングハウスにあります。（松浦幸子）